AKIRA.11


ちゃんとしてあげたかったのに
結局何をどうすればいいか
それさえも わからずに
何もしてあげられなかったね
ごめんね?



「迎えに来てくれないかな?」
一年たった今でも
やっぱりそう思ってしまう
馬鹿だって わかってるけど



一年たったね
早いもんだよね
だけど 心はすぐに
あの日に 戻ってくんだ
どうしてなのかな



今日の夢に出てきてくれますか
また あのときみたいに



アキラって名前も
アキラの存在も
私にとっては
一番の 宝物



淋しいよ ほんとは
だけど きっと
そんなの 私だけじゃ
私だけじゃないよね



あの頃の私より もっと
ずっと強くなってたかった
だけど まだ全然
私は弱いみたいだ

それでも あの頃より
少しは強くなっているかな



逢いたいのは 私だけかな
アキラが来てくれないのは
逢いたくないからなのかな
それとも 我慢してるのかな

もし我慢しているなら
私も負けないくらい
我慢しなきゃ 駄目だよね



アキラ 見て見て
ほら私 笑っているでしょう?
ちゃんと 笑っているよね?
アキラに見せたくて だから
私 笑っているんだよ



いろんなことがあって
時間が流れていくことさえ
私は認められたはずなのに
どうしても 今日だけは
流れて欲しく なかった



ほんとはいつだって
今だって 逢いたい



怖いこととか 全部
乗り越えて行かなきゃ
アキラに 逢えないよね



愛してるよ
誰よりも 何よりも
貴方を一番
愛してるよ



我が愛し児へ
想いの全てが届くのなら
もう一度見(まみ)えることが叶うなら
全てを敵にしても構わない
ただ もう一度 もう一度だけ
我が愛し児よ
あなたに 逢いたい
それが罪だと言うのなら
私は喜んで罪人となろう
我が愛し児よ
あなたにもう一度 逢えるのなら





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