最後の想い


もういいよ
もう逃げてあげる
それが私に出来る最後の
たったひとつのことだから



あなたみたいに 私
あなたから貰ったもの
はずせないでいるの



あなたの顔 思い出せなくなってる
あんなに一緒にいたのに
ずっと一緒にいたのに
笑った顔とか 私の大好きな顔
全然 思い出せなくなってる
もう一度逢って 記憶に残すかな
それともこのまま 忘れちゃおうかな
あなたにとっては どっちがいいんだろう



神様
この十字架は重すぎます
今はまだ 重すぎるんです



たった一度鳴って
切れた 電話
あなただったらいいのに
あなたからならいいのに



カウントダウンしてあげる
あと何度か逢ったら
それで終わりにしてあげる

あなたを苦しめたくないから
私が 苦しいから



幸せになりたかったの
ただそれだけ
幸せにしたかったの
ただ それだけ



運命ならきっと
もう一度出逢えるから
だから 今は
別れてあげるよ



嘘を覚えて 少しずつ
少しずつ狡くなってく自分を
ただずっと 見つめていた

きっと もう戻れないと
そんなことを 感じながら



思い出すのはいつも
好きだった笑顔ではなくて
ただ冷たい あなたの瞳



ふとした瞬間に
あなたとのことを思い出す
何をしていても
誰と話していても



あなたに逢えないかな って
どこかに行くたびに思う
そんな偶然 あるわけないのに



あなたの影を
いつでも どこでも
今でも 探してる





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