ほかのひと


彼女と別れた なんて
あっさりと言われたら
凄く痛々しくて
あたし 困るよ
どうしていいかわからなくて



あたしが凄く苦しんでたとき
いっぱいいっぱい助けてくれたから
今度は あたしが助けたいんだ
彼とは違うけど 大事な人だから



今いる場所も
見ている景色も
なにもかもがもう
違ってしまっているんだと
改めて わかった



今はただ 自分に素直になって
ちゃんと自分の感情に素直になって
静かに 泣きたい



ほっといてあげるよ
自分の気持ちくらい
自分でカタつけるから
だから あなたは
ほっといてあげるよ



無視されたんだ
その事実はショックだけど
それなら次の手段を考えよう
本当に彼の人が好きならば



あなたにいて欲しいのに
あなたに側にいて欲しいのに
気がつくと他の人のこと
ずっと 考えてる
あなたじゃない 他の人を



ごめんなさい なんて
きっと何回言っても足りない
それでも私は 何度も言う
ごめんなさい ごめんなさい
赦されないのは わかってるけど



時間(とき)と共に消えていく傷を
ただ 忌々しく思った夜



独りでいることもできないほど
背負った罪の重さを感じていた



きっと私 優しくなかった
自分のことで手一杯で
側にいる人のことなんて
これっぽっちも 気づいてなかった

きっと私 優しくなかった
それに気づくことで失われたものは
もう二度と取り返しのつかないこと



泣いてるの
涙流せないままで
だけど ずっと泣いてるの
だから 行かなきゃ



少しずつ壊れていく
少しずつ狂っていく
止めることができるのは
一体 誰なのだろう





詩集 Vol.3の目次へ戻る

詩集コーナーの入口へ戻る or 案内表示板の元へ戻る





★館内の著作権はリレー小説以外全て私光坂歩に属します。リレー小説は光坂と亮に属しています。
 無断転載などは、絶対にやめてください。
★ご不満ご指摘などございましたら、お手数ですが光坂(kosaka@comco.ne.jp)までご一報願います。