強い人


キミがそんなに強いこと
僕は知らなかったよ
ずっと知らなかったよ

どこを見ていたんだろうね?



人間ってやっぱり
いざってときに
本性出るよね

きっとあのときが
いざってときだったんだよね



悩んで悩んで悩みまくって
そうして出した答えだろう?

間違えてるはずないよ
それが最良なんだよ

その答えを出せたキミは
本当に 強いと思うよ



同じだった 途中まで
過去の僕と 今のキミと

だけど 出した答えは
全然 違っていた

きっと 一番違うのは
弱い僕と 強いキミ



凄い って思ったよ
本当に ただ素直に
凄い って思ったんだ

そんな答えも出せるんだ
そんな答えがあったんだ

僕には見つけられなかった
本当に 凄いよね



心配することなかった
同じ道を歩きそうだなんて
怖がることなかった

僕とキミは違う人間だから
答えだって違って当たり前だし
それ以前に キミは
僕なんかより全然強いし

違うキャスティングのドラマだもん
違うエンディングになって当たり前だよね



僕は何を怖がっていたんだろう?
僕は何に怯えていたんだろう?

そんなことを 思ったよ
キミの たった一言で



それでも 本当は
まだ少し怖いんだ

でもきっと キミも
まだかなり 怖いよね



我が儘言うよ
我が儘だってわかってるから
キミは 怒ってもいいよ

僕は キミに
見捨てられたくはないよ



キミの強さが羨ましい
あの時 もしも僕が
キミのように強かったなら
今は違う結果を迎えていた
……かもしれないよね

だから キミの強さが羨ましい
終わった過去を嘆いていても
仕方ないのは 知ってるけど



キミの強さを
もう少し僕に
与えていてください

僕もいつか
キミに負けないように
強く なるから



きっと僕はあの時
自分の気持ちに負けていた
不安でどうしようもなくて
何も出来ないと思いこんで

キミのように強かったなら
道を照らすことが出来たなら
こんな風に迷ったりはしなかった
多分だけど 絶対

きっと僕はあの時
自分の「不安」に負けていた
キミは今 きっと
自分の「不安」に勝ってるんだね



自分の気持ちがわからなくて
キミをいっぱい傷つけたよね
わかっているのに どうしても
言葉の刃をキミに向けていた

それでもキミは負けないでいてくれた
ありがとう って言うのが正しいかは
ちょっとだけ 自信がないんだけど
でも今は キミの強さに感謝したくて





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