ひとりの季節


ただあなたが幸せになることを
ずっと 祈ってる
今までも
これからも



外へ出よう
目を開いて
耳を澄まして

きっと新しいものが
見つかるはずだから



遠い昔 誰も信じないと
叫んで 目を伏せた
全てが虚ろに見えたあの景色は
今でも 忘れられない
それからの月日で手にしたものなんて
作り笑いと 偽りの自分
ただひとつ 大切にしてたものだって
いつの間にか 消え失せて

全てを捨てればいい
虚しくなるなら 全て
そうしてもう一度 歩き出せば
違う自分だって 見つけられるさ



一生消えない十字架を背負うのは
そんなに容易いことじゃない
わかっているのに投げ出したくなるのは
自分が弱いから ただそれだけ

ちゃんと 忘れずに
自分の罪を見つめて
罪の重さを受け入れて
それがきっと 何にも勝る
たったひとつの 贖罪になるから



頑張って
頑張って
頑張って

それでいったい
いつまでどこまで行けるの

今ただ 静かに
ずっと眠っていたいの
ただずっと 眠っていたいの



自分がどんどん小さくなってく
何も赦せない 何も受け入れられない
どんどん小さくなり続けて
そのうち 全部失くすんじゃないの?

きっと全部失くしてみなきゃ
何ひとつ わからないんじゃないの?



遠い所へ行きたい
遠くて 広い所
綺麗な空気いっぱい吸って
躰全部 新しくして

歩き始めるには
ちょうどいいと思わない?



好きなことだけやって
好きなこと仕事にして
それだけで 生きていけたら
きっと 凄く幸せだろうな

どれだけ 辛くても



いろんなことやりたい
夢中になれること
時間だけならいっぱいあるから
全部 大事に使って
大切なもの 見つけたい



夜だけ 元気
いつでも 夜だけ
暗くなってからの
眠ろうとするまでの
その短い時間だけだけど
でも 元気
やること やりたいこと
いっぱいあるから
元気な時間
利用しなくちゃ



生きてくことが
最高の贖罪だから

だから 生きなきゃいけない
それがどんなに辛くても



二度目の季節はきっと
上手に 越えれる

独りでも きっと
大丈夫で いられる



大事にしてた想い出を
ひとつひとつ消していって

そうして ゼロになったら
そこから 歩き出そう

新しい 自分のために





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