望み


小さい頃は
ハタチってすごく大人で
大人は色んなことができるんだと
ずっと そう思ってた

だけど そうなった今
全然大人でもないし
まだまだ何もできなくて
現実と夢とのギャップに
溜め息をつくしか できないでいた



過去を悔やむより先に
未来を見つめてみよう
後悔するのはもう少し先でも
遅くなんか ないから



誰かを知らぬ間に傷つけていたとしても
きっと これだけは
誰にも譲れないから



今日と変わらない明日が 必ず来るなんて
絶対に 言えないから



強い人って きっと
負けたときの痛みを
いっぱい知ってる人だと思った



自分の力の無さを知って
悔しくなるたびに思う
「もっと力があれば……」
きっと君を これ以上
泣かせたりはしないのに



そんなに多くのものを望んでいたわけじゃないのに
何ひとつ 手に入らないんだね



約束 忘れたのかな
楽しみにしてたのにな



何よりも
あなたを傷つけたことと
それしかできなかった私自身が
一番 悔しかった



誰かに何かを言われただけで
こんなにも 揺れてしまうのは
きっと まだ迷っているから



どんなに怖くても
現実を直視できるような
そんな強さが あればいいのに



だって 他に
どうすればいいの



一緒にいたいだけだ
ただ それだけなんだ





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