わるいこと


嫌いなものって 好きなものと同じくらい
目に入りやすいんだよね
それだけ気にかけているから

どうでもいいものなら
目にも入らないのにね



そうだね 嫌だね
許せないよね

それで だから何なの?
キミと違う考えの人は大勢いるよ
キミと同じ考えの人と同じくらいに



キミの考えが全て正しいわけじゃない
僕の考えが全て正しいわけじゃないように

でも キミの考えが
全て間違いなわけでもない



世の中 プラスがあれば
マイナスもあるさ

朝と夜があるように



キミと僕は似てるよね
だけど同じではない

それだけ ちゃんと
理解ってね



だって 違うところがあるから
似ているのがわかるんだし

キミは僕ではあり得ないから
僕はキミが 好きなんだ



どんなにくだらないことでも
どんなに高尚なことでも
それは 同じ 「経験」
問題は その経験を
プラスに出来るかどうかでしょう



でも 本当は
くだらないことなんてないんだ
くだらないって決めつけるから
それがくだらなくなってしまうだけで



ごめんね 僕は
知らないものや
知らないことを
駄目って決められるほど
偉い人間じゃないから



僕の知らない世界で生きてる人が
僕の知ってる世界に生きてる人より
劣ってるわけなんかないだろう

比べることなんか出来ないんだから



ねえ まず教えてよ
「悪いこと」って 何なの?

誰かに迷惑かけるわけでもない
悪いことって 一体何なの?



耳を塞いで
目をつぶれば
キタナイもの入ってこないんだから
それでいいじゃない

自分の中にあるわけじゃないんだから



あの人はそれを必要だと言うし
この人はそれを不要だと言う
だけど どっちが正解かは言えないよ
二人いれば 二つの価値観があるのは
当たり前で 仕方のないことだから
だから どっちも正解なんだ
ただ それだけのことなんだよ





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