IN THE SKY


窓の外から見える
まだまだ高い空と
白く広がる雲の海

どっちかでいい どっちかで
一度だけ 吸い込まれてみたい



大丈夫 きっと大丈夫
雲あってわかんないかもしれないけど
ずっと同じ蒼い空の下
深く澄んだ広い空の下だから
何処に行っても同じ
何処まで行っても一緒

独りじゃないよ
淋しくない



この 蒼い空の下でなら
きっと変われる 綺麗になる
空に気持ち全部渡して
空の蒼さを受け取って



悔やんでも 悔やみきれない
どうして勇気を出せなかったのか
次にいつ逢えるかもわからないのに
本当に逢えるのかもわからないのに

今更だけど 逢いたいよ
この空見てると 泣きたくなるんだ



空の向こうに行ってみたいと
よく言っていたよね
雲よりも上に行ってみたいと
だけど 今の私には
雲の上の空の青さは
ちょっと 痛いよ



雲の中 通った
綿飴みたいな
雲の欠片が
窓の向こう 通り過ぎた



雲の柱を見た
出来立ての不細工な
綿飴みたいなのとか
雲がたくさん積もったような

その向こうに雲のかたまりを見た
その中にお城があった
雲のお城 綺麗で脆い

いつか あの場所へ
入れる日が来ないかな
綺麗で儚い 雲のお城の中へ



空の 色が変わった
空気の 匂いが変わった

わかる? ねえ わかってる?
晴れているのに
もやがかかった空

気づかないはずないよね
あの青の下に 戻りたい



同じ日々の繰り返しじゃない
新しい日々の はじまり

変われる予感 新しい自分へ

この蒼い空の下でなら きっと



お願い
その白い翼で
あの雲は切らないで

まだ見ていたいから
もう少し見ていたいから



もう 眠っているかな
まだ 起きているかな
どっちでもいいよ
空気 違うけど
同じ「空」って屋根の
下に いるならね



空が綺麗
だから 大丈夫



できることなら 隣に
一緒に見られる場所に
あなたにいて欲しかった

同じ景色を同じ瞳で見れた
あの頃のように 隣に





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