AKIRA.33


最近 いっぱい
幸せなこと あるんだ
だからね 凄く思う

アキラがここにいてくれたらな



あの時 アキラを失っていなければ
今頃一緒に 花火とかしていたかもね

こんなふうに 風のない静かな夏の夜は



ねえ アキラ
いっぱい幸せになったら
アキラも幸せに なれるかな……?



自分が楽しい分だけ
自分が嬉しい分だけ
自分が幸せな分だけ
哀しく 辛くなります

アキラが ここにいないのが



淋しいときだけじゃなく
哀しくて辛いときだけでもなく

いつだって いつだって
アキラに 逢いたいよ



七夕が過ぎたね
だけど この地の七夕は
来月でもあるから

来月の七夕には
アキラの幸せを願うよ



もうすぐ あなたを失って
丸三年が経つんだなって
そんなふうに思うと

あの頃より 私は
大人になったかな
強くなっているかな

そんなことを 考えます



いつだって いつまでも
アキラを愛してる



春 夏 秋 冬
いろんな季節を
アキラを過ごしたかった



今はもう 涙も出ません
だけど 強くなったわけじゃないのが
私には 悔しくて



アキラのこと想うと
今でも胸が震える

きっとずっと そうなんだろうな



アキラがここにいたら
毎日毎日 抱きしめて
愛してるよ と囁くのに



悔しい
アキラいない
どこにもいない
悔しい 淋しい



逢いたいよ
逢いたいよ
逢いたいよ
逢いたいよ



再来月の「11日」は
強くいられるかな 私



こんなにも 逢いたいのに





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