白い白い白い世界に立つ白樺。 その身に雪を纏わせて。 (敵わないのに) 白さも、綺麗さも、全部。 (少なくとも、この季節では、まだ) 白樺には、勝ち目なんかない。 どう考えても。 ああ、でもそれは今が冬だから。 (季節違って) 今は雪が綺麗な季節。 だけどきっと、5月になれば。 (春が来たら) 白と緑のコントラストは、何よりも綺麗に見れるかもしれない。 (いつかきっと、春が来たら) だからそれまでは、最上級の衣を纏って。