確信

 顔はいいかとか、学歴はだとか、どこに勤めているのかだとか。
 そんなことで人は計れないでしょう。
 身長、体重、血液型、星座。
 そんなものに振り回されたりしないでしょう。

 あの人なら、それでいいの。

 肩書きも外見も、構成しているものでさえ、別のものでもいい。
 ただ、あの人があの人でいてくれさえすれば、それで。

 誰も不思議な顔をしないで。
 どこがいいのか、なんて訊かないで。

 あの人がいいの。あの人じゃなきゃ嫌なの。
 たとえばあの人の顔が爛れていようと、学歴が最低だろうと、今働いていなかろうと。
 あの人ならば、彼が彼であるならば、それでいいの。
 身長も体重も血液型も星座も。
 全てが私に合わなかったとしても、あの人ならばそれでいいの。

 だって私はあの人の「現在(いま)」を知らないわ。
「過去」のほんの一部しか、私は知らないの。
 だけど、それでも。

 きっと「現在」を知ることが出来たなら、私はあの人をもっと好きになる。
 確信があるの。
 自信もあるよ。

 だって私はあの人があの人である限り、その全てを愛しているの。
 大好きなの。
 否定なんて出来ないわ。

 あの人の全てが好きなの。

 どうしたら伝わるのかな。
 伝わらなくてもいいけどね。




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