よく歌っていたね、あの頃。 (もう戻れない) 友達と出かけたらもう、必ずのように。 (もう帰れない) あなたがあれだけ必死に歌っていたのは、気持ちを伝えたかったからだってこと、あたしは知っていたよ。 (もう逢えない) コワレルものだって、あの頃知っていたら、きっと聴かなかった。 (もう戻れない) (もう戻れない) (もう戻れない) ガラスのように透明で、脆くて、儚かった……あたしたちの、恋。