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あとがき
「ONCE UPON A TIME」という詞を書いたことがありました。
高校を卒業してまもなくの頃でした。
専門学校に入学してすぐくらいの時期に、その詞に曲をつけてくれた人がいました。
何度かその曲を聴かせてもらいました。その人の歌声で。
自分の書いたものが、自分の手から離れ、全く違う物に生まれ変わった気がしました。
とても綺麗な音だったと記憶しています。
それから8年が経ち、つい3日前にふと歌ってみたら、歌えました。
その時の、泣きそうになった気持ちをなんとか書いてみたいな、と思ったら……
出てきたね、この人たち(笑)。
「書け書け!」と騒ぐんじゃなく、なんかもう……勝手に動いてたね、頭の中で(苦笑)。
おかげで光坂はこの3日間、慢性的な寝不足なんだが……。
光坂と美奈は、光坂の中ではずーっと同い年で(でも美奈は7年間くらい18歳を続けていたんだよね、そーいえば……)。
SKYの中では何年後にしようかな、と一瞬考えたりもしたけども、素直に8年後にしました。
8年間、ずっと一人の人だけ好きでいるのって、凄いよね。
なんて思いながら書いてました。
SKY本編の8年前、それから外伝『掌の中の星』のン年前(厳密には決めてないんだ、あれ……)に比べて、更にこいつらも変わりました。
SKYのメンツは、全員呼び捨てになってます。
でも、美奈は相変わらず大事にされてます(笑)。
女に優しい連中ばかりですな(笑)。
でも、ある意味美奈が特別なのかもしれない。すり込みチックに(おいおい)。
でもでも! 美奈と宏伸のあのシーンはどうなの? アリなの、あれ?
(ってだから、作者がそんなこと言ってどーするんだ……)
『掌の中の星』のあとがきで、「そろそろ雅樹さんを詳しく書きたい」と書きましたが……あれ以来、雅樹さんは(やはりとゆーかなんとゆーか)出てきてくれなくて。
駄目なんだなー、書かせてくれないんだなー、とか思ってたら。
……ひょっこりと出てきましたね。
ってゆーか、雅樹さんってじゃんけん強いのかな?
光坂の中ではかなり謎なお人です(笑)。
この人が出てきて外伝1本書くことになったら、科白がほとんどなさそう(爆)。
そうそう、最後に出てきた詞は、この話を書くにあたって、一番最初に考えました。
感情移入をして……ってのは『掌の中の星』でも書いてあるんだけど……
正確に言うとね、一部分だけは美奈が歌ってるのよ、ちゃんと。それを聞かせてくれてるのよ。
でも残りがねえ……歌ってるんだろーけど、光坂にはわからないので。
美奈になったつもりで、詞をひとつ書き上げるわけです。(ここの部分が『感情移入』)
だからあれだよね、気分的には「合作」だよね。。。
『掌の中の星』を書き上げてから1年ちょっとでまた新たに外伝を書いているってことは、もしかしたらまた来年外伝を書いているかもしれません。
わからないけど。
もしまたきっかけがあって、それでこいつらが頭の中で暴れ始めたら、寝不足だろうがなんだろうが構わずに頑張って書きたいと思います。
だって、書き上げたらやっぱり幸せだから。
でも一番の幸せは、書いた物を発表する場がある、ってことなのかもしれないね。
最後になりますが。
長い外伝でしたが、おつきあい下さいましてありがとうございます。
SKYの面々は光坂にとって本当に特別で、書き終わったあとも一緒に年をとっていくもんだから、こいつらにはこいつらなりの出来事があって、経験があって、もしかしたらこの先また書くかもしれないし、でもこれで終わりかもしれない。
わからないけど、もしまた書いたときに、その作品にもおつきあい頂けたら、とても嬉しく思います。
それでは、今回はこの辺で。
どうもありがとうございました。
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