モトコンポ四国一周の記録

 
ここではモトコンポによる四国一周の記録が載せてあります。 
なお、ここで載せた記録はモトチャンプに載ったものです。 
だから、文章的には短くまとめた物になってます。 
モトコンポによる四国一周の記録完全版はwakatakeさんのモトコンポの部屋のみんなのモトコンポに掲載させていただいてます。 
ちなみにこの文章は日付を一週間勘違いしています。(実際は8/23〜26) 
しかし、モトチャンプに載ったやつもwakatakeさんに送ったやつもそうなのでそのまま載せました。 
ご了承下さい。

 
 
 
 
 
 
 8月16日(日)A.M.6:00。僕は集合場所のコンビニへ向かった。旅の共であるKはまだ来ていない。KはYB-1に乗っている。とりあえずKの家まで行った。Kは眠そうな顔で現れた。とりあえずKの家の前で写真を撮り出発した。
 少し走ると、…ん?モトコンポのメーターがおかしい。最高速40km/hなのにあきらかに走っているスピード以上をさしている。まあそのうち直るだろう。そう思って気にせず走った。
 香川にはいるトンネルが見えてきた。はやばやと徳島との別れがやってきた。これで一周してくるまで徳島の地は踏めない。一気に通り抜け、しばらくして休憩をとったが、もうおしりが痛い。モトコンポはやはり少々きつい。とりあえずトイレ、水分補給をすまし、写真を撮って出発。
 もうすぐ高松であるが、四国最北端にいくため、国道をはなれた。しばらくカーブが多く、UP・DOWNの激しい道を楽しんだ。そして四国最北端・竹居岬に着いた。写真を撮り、最北端を実感し、すぐまた出発した。今日の目的地は愛媛県・松山市。まだまだ先だ。そうもゆっくりしていられない。
 少し走るとモトコンポがガス欠でとまってしまった。日曜日なので田舎道の方ではGSがあいてなかった。しかし、ガス欠を考え、0.6Lのフューエルボトルにガソリンを予備燃料として持ってきていたので、それで国道のGSまで行った。
 高松はノンストップで通り過ぎ、愛媛県にはいる。モトコンポのオイル警告灯が光り出した。ディスカウントショップがあったので、オイルを買って入れた。
 しばらくすると北上することになる。このまま西へ行っても松山に着くが、一周にこだわったのだ。すると、モンキーとNS-1の組に抜かれた。自分らとよく似た凸凹コンビだ。モンキー・NS-1はとまったりしていたので、しばらく抜きつ抜かれつした。
 そして松山へ着く。P.M.6:00。1日目は予定通り、順調だった。ホテルにチェックインし、夕食を食べ、寝る。おしり痛い。大丈夫だろうか。…2日目に続く

 
 A.M.6:30.目覚ましが鳴り、起きる。朝食を食べ、7:00には出発する。今日の目的地は高知市。この旅は当初、3日で終える予定であった。
 しばらく順調に走っていた。しかし、突然モトコンポのケツが振れ出した。と、次の瞬間いきなりパンクした。ちょうどこの辺は、バイク屋はおろか自転車屋もGSもないところであった。人がいたので、パンクが直せる所はないかと聞くと、小1km行ったところにあるというので、道を聞き、そこへ向かった。途中、自動車整備工場があったので、だめもとでパンク修理を頼んでみたら、OKだったので早速直してもらうことにした。しかし、チューブの劣化でのパンクだったので、またすぐパンクするかもしれないと言う。しょうがないがとりあえずお金を払い、出発した。
 さあ元気満タンと思っていたが、しばらくするとまたパンクしてしまった。しかも、さっきよりさらに周辺に何も無い所で。歩けど歩けどGSも無い。きつくなってきたので、パンクのまま乗って移動してみた。しばらくして、GSがあった。修理を頼むが、パンクなのに乗って移動したせいでチューブ以上にタイヤがいかれてしまっていた。中の針金が露出していて、それがチューブに当たり、パンクを起こしてしまうと言う。いろいろなところに電話をかけたりして、モトコンポのタイヤを探してもらったが、無い。高松まで行かなければ無いらしい。とりあえず露出している針金を切ってもらい、パンクを貼って、出発する。が、10mもいかないうちにまたパンク。すぐさまGSに舞い戻る。そこで最後の手段。モトコンポのタイヤは2.50-8なのだが、3.00-8をはかせてみることにした。どこも干渉しなければ大丈夫。一部干渉する部分があったが、針金で吊り上げてうまくタイヤをさけさした。これでもう大丈夫だろう。代金は最初の修理代は無しでいいと言う。このGSには非常にお世話になりました。まるで我が事の様に一生懸命に手を尽くしてくれた。とてもいい人達だった。本当にありがとうございました。
 さて、約3時間のロスにより、高知市到着は絶望的になった。ただでさえ2日目は行けるかどうかというくらい距離が多かったのだ。まあ、とりあえず四国最西端・佐田岬を目指す。
  これより佐田岬を目指すので、国道を外れる。少し迷うが、GSで道を聞き、後はまっすぐ西へ進めば佐田岬に着くという所まで来た。しかしなかなか着かない。佐田岬は他の岬と比べ、四国一周のルートから外れてからが非常に長い。かなり走って、ようやく四国最西端・佐田岬に辿り着く。バイクを駐車場に停め、歩いて岬の端を目指す。端である灯台に着き、写真を撮る。九州が見えた。灯台をバックに写真を撮ろうと、タイマーを仕掛けていると、おばちゃん組が現れ、「撮ったげるわよ。そのかわり私達も撮ってよ。」と言ってきたのでそのようにした。そして、駐車場に戻り、出発。どこまで行けるか分からないが行ける所まで行く。
 しばらくして、道の駅があったので、そこで飯を食べる。昼を食べてないが、もう夕方だ。しかし、まだ佐田岬半島である。そこから少し走り、また道の駅があったので、そこでお土産を買った。佐田岬半島は休憩が少なかったのでおしりが非常に痛い。
 かなり走った。先行していたYB-1が停まっている。オイル警告灯が光っている。エンジンオイルが残り少ない様だ。少し行くとGSがあった。KはYAMAHA純正オイルにこだわっていたが、入れないわけにいかないのでそこで入れてもらった。
 どのくらい走ったか。もう辺りは暗くなっている。とりあえず大きな街にでた。ここを通り過ぎればしばらく大きな街は無い。仕方が無いのでこの宇和島が2日目の宿泊地となった。そうと決まれば宿探し。ホテルは見つけたがどれも高そう。安そうなホテルは見つからない。…こんなときは。警察さんに頼るか。駅前交番に行き、安宿を教えてもらう。とりあえずチェックインしてくつろぐ。疲れた。1日目と違い、いろいろあった。モトコンポ明日は大丈夫だろうか。まぁ、なるようになるさ。夕食をとり、寝る。予定では明日徳島に着くはずだが果たして大丈夫か…。おしりもいたい。まだ四国の半分くらい残ってる。   …3日目に続く。

 
 8月18日。起きて朝食をとり、A.M.7:00にチェックアウト。出発してすぐに雨が降ってきたのでレインコートを着るが、少ししてやんだので脱ぐ。2日目の遅れを取り戻そうと休憩を少なくして進む。そして高知県へ。長かった愛媛県さようなら。
 高知県・宿毛市、徳島市から四国のはぼ対角線にある市。やっと半分来たと言っても過言ではない。今日中に着くだなんて無理な話である。
 しばらくして右手に美しい海岸線の景色が広がる。四国最南端・足摺岬が近い証拠だ。しかしGSが無い。もうここまでか…というところでGSがあった。給油しているとKATANAが通っていった。速いね…50ccとは比べもんにならないや。40km/hのモトコンポが遅いだけか…。
 しばらくすると峠道にきた。まずはモトコンポの苦手な上り。YB-1は先に行く。まったくもってついていけない。そして上りの頂上付近に休憩所があったので水分補給。そして下り。さすがのモトコンポも下りはそれなりに走れる。そしてまた軽い上り。少しして足摺岬に到着した。
 四国最南端・足摺岬。来るとき通り過ぎたKATANAもいた。駐車して少しするとそのKATANAの人が話し掛けてきた。「50ccじゃ大変だろう。僕も若い時は50でがんばってたけどなぁ。」そのような話を少ししてKATANAは去った。さてとじゃあ灯台まで歩くか。灯台に着き、写真を撮る。海をバックに1枚と、灯台をバックに1枚。長居もしていられないので早々に出発。
 ここまでくると、道路標識の「高知100km」とかが二桁になると非常にあと少しに感じられる。90kmもあるとまだまだのはずなのに。
 とりあえず走りまくり高知市に辿り着く。この3日目は足摺に行ったほかは特になにもなかった。とりあえず高知駅に行き、お土産を買うことにした。そして、ついでに夕食(?)を食べた。せっかく高知に来たので鰹のたたき定食を食べた。なるほどうまい。この旅中まともな食事をほとんどとってなかったのでよけいにうまかった。
 食べ終わって外に出るとさすがにこれ以上進んでも徳島には着けないということでこの高知で泊まることにした。正真正銘最後の泊まりだ。と、いうことで少しリッチにいこうとちょっと高そうなきれいなホテルを選び、しかも今までお金をケチるためツインに二人で泊まっていたのだが、今回はシングルに泊まった。この後浴室の鏡で自分のお尻を見ると真っ赤であった。それはもう猿の如く。シートに当たってる部分だけ。もう明日には徳島に着く。この旅も明日で終わるのだ。…4日目に続く。

 
 8月19日。4日目の朝。はっきりいってまだおしりがいたい。いつもの様に簡単な朝食をとり、A.M7:00にチェックアウト。さぁいざ徳島へ。
 少し走ると自転車が走っていた。競輪の選手かな?とりあえず抜いた。するとその後ずっと後ろをついてくるではないか。信号でとまるとその自転車は信号を無視して先に行く。信号が青になり走るとまたその自転車に追いつく。僕らの後をついてきたペースで進めば追いつけるはずないのだが…。こんなことをしばらくやっていた。何回追いついて何回抜かれただろう。しばらくして、突然自転車が走っている僕らを抜き去りすごいスピードで走り去った。その何分後かにまた自転車に追いつき抜く時に、その人が左手の中指・人差し指・親指をたてて、ピッと振ったように見えた。その後自転車は現れなかった。あのサインは「いい練習になったよ。ありがとう。」という意味だったのか。まあなかなか楽しく走ることができた。
 そしてしばらくして室戸岬に着いた。ここから北上だ。すると連れのKが何か言っている。どうやらパンクの様だ。しかしここより前には自転車屋やバイク屋、GSも無かった。とりあえず海岸に行き写真を撮った。そして出発。KはYB-1をおす。僕はモトコンポで先を見てくるがGSも無い。それでも進むしかないのか。もう一度見に行って返って来るとKがおばちゃんと話している。どうやら通り掛かりの親切なおばちゃんが修理屋を電話で呼んでくれるみたいだ。ここら辺はパンクを修理できる所がまったく無いのだという。そこで待つ。しばらくしてやって来た。手早くパンクを直す。パンク修理のため水を借りた家の人にみかんをもらう。ここらの人はいい人ばかりだ。YB-1のパンクも直り、出発。
 そこからは走る走る。モトコンポに乗っているとおしりが痛い。本当に痛い。どんな座り方が痛みが少ないかばかり考えていた。
 徳島県に入った。目指すは四国最東端・蒲生田岬。そのため国道を外れる。しばらく走ってT字路があった。ここで右折する。何事も無く通り過ぎようとしたその瞬間!一瞬何が起こったのか分からなかった。こけている。なぜ?普通に曲がろうとしただけなのに。後ろでYB-1もこけている。近所の人が寄ってきた。どうやらこのT字路には油がまかれている。なぜかは分からないが…。とりあえず大きな怪我も無く、見た感じバイクの故障も無いようなので出発することに。しかしモトコンポもYB-1もキックペダルを踏んでもエンジンがかからない。チョークをひき何回かキックするとモトコンポがかかった。少ししてYB-1もかかった。そして出発。
 この後少し迷い、UP・DOWNの激しい道を通り、蒲生田岬に着く。バイクを駐車し、灯台で写真を撮った。これで四国の東西南北はすべて行った。後は帰るのみ。徳島市に向かい出発した。
 少し走ると、モトコンポが上り坂の途中で止まってしまった。なぜ?ガソリンはいれたばかりだ。オーバーヒート?そんなことないだろう。エンジンをかけても少し走るとキーンという音がして止まってしまう。とりあえずしばらく休ますが、ふと気が付いた。エンジンオイルを見てみた。からっぽ。原因はこれだ。しかしオイル警告灯はつかなかった。スピードメーターと一緒に壊れてしまったのか。スピードメーターは1日目に香川県で針が折れてしまい、くるくるまわっている状態になっている。とりあえず前に入れた残りが少し残っていたのでそれを入れてエンジンをかけてみた。すると見事にかかりちゃんと進んだ。そして国道まで行き、GSでエンジンオイルを入れてもらった。モトコンポは一応大丈夫みたいだ。そして徳島めざし最後の走り。
 もう見たことのある景色の中を走る。そして徳島市。戻ってきた。家に向かって走る。おしりが非常に痛い。モトコンポでの四国一周で1番きつかったのがおしりの痛み。なにしろモトコンポのシートの振動はすさまじいから。Kの家に着く。長い旅は終わった。写真を撮り解散。僕も家に向かう。長い四国一周の旅は終了した。…終わり