ストリートマジック
飯塚→新門司港
ツーリング?

序章
ストマジ購入
 今日は友人Nからストマジを売ってもらう予定の日である。個人売買はモトコンポのときに行っているのでもう簡単である。走行3000kmとちょっとでメット&U字ロック付き自賠責2年付きで7,5000円は安いはずだ。早速、Nの寮へとモトコンポで向かう。今までついていたナンバーをはずし、役場へ持って行く。Nは友人SからDioを借り行く。手早く廃車をすませ、今度は僕の住んでいる方の飯塚市役所へ向かう。そこで登録を済ませ、ナンバーをもらう。その足でバイク屋へと行き、自賠責の名義変更をしてもらう。少々時間がかかったが無事名変完了。僕は寮にモトコンポを置き、歩いてNの寮へと向かう。ナンバーをストマジに取り付け全て完了。2日後にはこのストマジで徳島へ帰る。もう、飯塚・新門司間は2往復しているので大丈夫だ。ましてストマジである。間に合わないことは無いだろう。
 次の日・・・雪が降り出した・・・。


第1章
路面凍結!?
 朝だ。窓から外を見る。あたり一面の銀世界。前の道路を通っている車がスケートをしている。こいつはダメだ。家に無理だと電話をかける。そして食料を買いにコンビニへ歩いて向かう。その帰り、「国道はけっこうとけてるな・・・。よし!大丈夫そうだ!」寮に戻り、帰りの仕度をする。外に出てまだ乗りなれないストマジにまたがる。エンジンをかける。セルなので楽勝でかかる。今までモトコンポにはこういう寒い日に泣かされた。
 出発。寮の前の道路は凍っているので気をつけて徐行する。国道に出たので速度を上げる。というか速度を上げねばならない状況であった。路肩は凍結したままなので走行できない。だから、あまり遅く走ると後ろの車をせき止めてしまう事になる。左によけられないのだ。しかしこういう日なので警察が出ている可能性がある。なのでとりあえず50km/hくらいで走行した。


第2章
雪!雪!雪!
 寒い!ハンドルを持つ手が凍える。手袋が役に立たない。また雪が降ってきた。体に雪が積もって行く。まだ先は長いというのに。寒い!寒い!!寒い!!!と、そこに吉野家があった。思わず飛び込んだ。
 〜天国の様だ。これほど吉野家の牛丼がうまいと感じたことは無い。うまい!あったかい!店に入った直後にあった体の震えももうとまった。
 つかの間の暖もおわり、再び雪の中へと走り出す。


第3章
やはり迷う・・・
 国道3号。小倉。また右折するポイントが分からなかった。2回モトコンポで来ているが、ここだけはいつも分からない。しかし何とか復帰でき、進む。
 GSへと入る。おお!凍ってる。地面が。国道の様に交通量が多ければ溶けるのだが、こんな日のGSはほとんど入らないので、溶けないのだ。出発時あやうくすべってこけそうになった。
 しばらく進むとローソンがあったので入る。まだ時間がかなりあるので暇つぶしの為の雑誌とHOTコーヒーとカロリーメイトを買う。そしてもう近くの新門司港へ向かう。


第4章
雪は吹雪へと・・・
 くっ・・・。やばい!雪が強くなってきた。もう目の前だというのに。もうこいつは吹雪だ!体に雪がドンドン積もる。ゴーグルを着けて走るとゴーグルに雪が積もり前が見えない。ていうかもう降っている雪で前が見えない。幸いなことはもうゴールが目の前であるということだ。さらにこの辺は交通量が非常に少ないことも幸いしている。なんとか吹雪の中を走りぬけ新門司港へと辿り着いた。


第5章
長い休息
 着いた。すぐさま建物の中へと入る。しかし、雪なので時間がかかるかなと思い、かなり早くでたので、あと5時間くらいある。吹雪でなければどこかに出かけるのであるが。ん!?吹雪!?そぉいやこの天気で船はちゃんとでるのか?もし出なければ最悪である。もうどうにでもなれだ!そして長ーい暇つぶしが始まった。


最終章
船は出るか!?
 何時間とたった。乗船手続きがはじまった。船は・・・出る!
 ストマジのヘッドライトに「徳島」と書いた紙を貼り乗りこむ。ストマジは徳島へと旅立った。