挿し木の実際


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水あげ
バケツ一杯に水をはり、挿し穂にする若枝を首までつけて、数時間たっぷりと水を吸収させる。


挿し穂
充実(堅く締まった)した若い枝の中間を挿し穂にする。
長さ15〜20cm位に切り分け、蒸散を防ぐために、葉を調整する。
先端は、鋭角にきりとる。(太いものは、少し切り戻す。)


挿した直後
後でわからなくならないように、種類毎に区分けして名札も挿しておく。
又、直射日光を避けるため、カバーをかけるための枠をつける


カバーをかける
寒冷紗などで直射日光よけのカバーをかける。
夏場以外は、湿度を保つためにビニールで被うのも可


灰溶融スラグへの挿し木
川砂の代わりに灰溶融スラグを使用して挿し木する。
排水が良すぎるので、腰水を使う。


長尺物の挿し木
スタンダード用の台木づくりに長尺物を挿し木する。
動かないように、上部を柱に結わえる。


新芽が伸びる(=発根=活着)
1〜2ケ月で新芽がのびてくる(=発根)
挿してすぐに芽が伸びだしてくるものは、木が持っている養分でのびているものなので見誤らないように。


発根の状況、ポットへの移植。
発根が確認できたら、ポットに移植する。以降は適宜施肥をして、根の充実を図る。
写真は、ノイバラの発根の様子、HTなどは発根しても、根の充実度合いが低いので、取り扱いと施肥に注意が必要となります(しっかりとした根になるのに、2年程度を要す。)



おまけ



こんな挿し木もできます

ペットボトルに挿して,水の中で発根させます。


挿し穂のとり方は、普通の挿し木と同じです。

ペットボトルには、ガムテープで貼り付けます。

ポイントは、水面ぎりぎりの位置に、切り口を置くことです。
この方法だと、花首のように発根しにくいところでも発根させられます。
水面をチェックしながら、時々水を交換してやっていると、概ね1ケ月でカルスができて発根します。
発根を確認したらポットに移植します。






1週間後
カルスができ始めます。

3週間後
カルスが発達します。

4週間後
切り口がほぼ覆われます。

5週間後
植え時です。

ものによっては、
カルスよりも根が発達します。

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