推薦盤

少女隊 「SUPER VARIO」
少女隊 / SUPER VARIO
JOHNNY ANGEL
ぼくら少女探偵団
BLACK IS BLACK
デイドリーム・ビリーバー
西暦2525年
君の瞳に恋してる
HANKY PANKY
I'LL BE THERE
フェアリー・ブルー

■ REIKO、MIHO、CHIIKO の3人で結成され '84年に「FOREVER」 でデビューした少女隊。 '85年にはCHIIKOが脱退しTOMOにメンバーチェンジ。デビュー当時にビルボード誌に広告を打ったのをはじめとする「メディアミックス戦略」は斬新ながらも成果を上げられずに当初の思惑とは裏腹に「普通のアイドル」となんら変わらないプロモーション展開へとスライドせざるを得なかったのは「惜しい」としか言いようがないグループ。ま、成功しなかったのはプロモーション展開だけに原因があるとも思えないんですが・・・。

そんな彼女たちもグループとしての個性をうまく楽曲に反映させ「スマッシュ・ヒット」を連発します。「渚のダンスパーティ」('85) 〜 「もっとチャールストン」('86) くらいまでの曲はメジャー感があるナンバーが多くてアイドルポップスとしての完成度も高かったし少女隊としてもっとも華やかな時期だったのではないでしょうか。・・・期間的には1年半くらいですけどね・・・ う〜ん、短っ !!

純粋なアイドルポップスを披露した少女隊は次へのステップを踏み出すべく試行錯誤を繰り返すこととなります。その渦中とも言うべき時期にリリースされたのが今作。アメリカンポップスの名曲、スタンダードナンバーを少女隊がカバーするといった一見すると無謀にも見える展開ではありますが、これが意外と侮れません(^^; 日本人アーティストがカバーした名曲も多数収録されていますから普段洋楽を聴かない方でも「馴染み」が強いナンバーも多いはず。最近ではM-6「君の瞳に恋してる」をTommy February6 がカバーしてましたしね。

肝心の「出来栄え」ですが、ハマってる曲は最高にハマってるってこと。少女隊独特のウィスパーボイスと原曲がもつメロディーラインとが絶妙なバランスで、「原曲」がもつ完成度とは異なりますが「少女隊らしさ」みたいなものも伝わってきます。特に、M-4「デイドリーム・ビリーバー」やM-8「I'LL BE THERE」などではそれが強く感じられましたね。どちらかというと前半よりも後半にかけての盛り上がりだとか構成、選曲の方が好印象ではありました。

この作品が少女隊における過渡期の作品でもあり、「アイドル」としてのポジショニングが微妙な時期だったこともあり話題性に事欠いてしまったのは非常に残念ではあります。「カバー集」というコンセプト自体には目新しいものを感じることはできませんが、そのクォリティや選曲センスなどはリリースされた当時よりも今現在改めて聞いてみると同じコンセプト上の作品でも差は歴然としてきます。そういう観点から聴いてみてもこの作品は及第点以上ではないかな?と思います。