推薦盤

歌い続けるアイドル達
80年代にデビューしたアイドルのほとんどは年齢を重ねるとともに「アイドル歌手」として歌い続けるこを辞めてしまいました。その理由もいろいろ考えられますが、レコードセールスの不振というのが最大の理由ではないでしょうか。時代背景や、リスナーの年齢層が上昇するにあたっての嗜好の変化などにより「ファン」離れが進んでいってしまいます。そのためアイドル達も音楽性を転換するも上手くいかなかったり、歌手業をすっぱりと止めてタレントや俳優業に専念したりするケースが目立ちます。そんな中、現在も「歌手」として活躍している元アイドル達も少なからず存在しています。今回はそんな数少ない「歌い続けるアイドル」をご紹介していきたいと思います。


M'シンドローム ('85)

AVE MARIA ('03)



'85年、鮮烈なデビューを飾った彼女。その後も「1986年のマリリン」などのヒット曲を次々とリリースするも「普通のアイドル」では物足りなかったのか海外アーティストに曲を提供してもらったり、バンドを結成したりとやや迷走気味。

その後、ミュージカル「ミス・サイゴン」のオーディションに合格し、主役の「キム」役を見事に射止め、様々な舞台に出演。そして'03年、クラシカルクロスオーバーとして「AVE MARIA」をリリース。ソプラノボイスが心に響く作品で非常に話題になった作品でもあります。「Time to Say Good-Bye」が収録されていたり、クラシカルクロスオーバーということで「サラ・ブライトマン」あたりを意識しているのではと感じます。が、このポジションは日本ではまだ未知数。可能性としては十分あるだけにこれからも「歌い続けて」いって欲しいと願うアーティストの一人であります。


VENUS ('87)

おんな炭坑節 ('04)



春はSA-RA-SA-RAでデビューしたのが'84年。歌唱力はずば抜けているにも関わらずセールスは伸び悩む。転機が訪れたのは'86年にカバー曲としてリリースした「ヴィーナス」。この曲がスマッシュヒットとなり、その後はカバーナンバーを中心として展開するもセールスは再び低迷を見せ始める。

元々民謡を嗜んでいた彼女に「演歌歌手」として再デビューの話しが来るのはそれからしばらく経ってからの話し。「蜩」というタイトルのその曲はアイドル時代のセールスを上回る大ヒット曲となり、紅白には欠かせない若手演歌歌手となる。

彼女の成功は誰の目から見ても明らか。演歌歌手としてこれだけヒット曲を出せば将来は「安泰」。ですが、ポップス時代からのファンは今の彼女が歌う「ポップス」を聞いてみたいと思っているはず。昨年の「ザ・ベストテン 特番」で魅せてくれたようなパフォーマンス、そして歌を再び披露してくれることを願いたい。

宍戸留美 / ドレミファソラシドシシドルミ
ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド・シ・シ・ド・ル・ミ ('90)

Rumi Roll ('03)



ロッテが主催するオーディションのグランプリを経てデビュー。約2年程はアイドルとして活躍していましたが、その後は元祖アングラアイドルとしてインディーズレーベルからCDをリリースしたりライブ活動を行うなどメジャー時代よりも活発な活動をみせる。

その後、TVアニメでの声優の仕事を始めることになる彼女。その役が評判となり声優での仕事+歌の仕事が舞い込んでくることに。

アイドルから声優さんというポジションは彼女以前にも「岩男潤子」(元セイントフォー)、「櫻井智」(元レモンエンジェル)が存在します。が、メジャーな声優さんになれるのは稀なことです。


シングルコレクション

Summer Breeeze



80年代と言えば角川三姉妹。そのくらい角川映画が隆盛を極めた時代でもありました。80年代前半は自身出演の映画主題歌を中心に活動、中盤には後藤次利とのコラボレーションで若干ロックテイストを織り交ぜ新たな一面を魅せる彼女。

80年代後半からは細々とアルバムリリースを続けていた彼女。セールスは伸び悩んだものの鈴木慶一のプロデュースによる音作りは評価を高くさせた。そしてスウェデニッシュポップの巨匠「トーレヨハンソン」のプロデュースにより彼女の「スタンス」は確立されることとなる。'97年にリリースされた「Flowers」はその集大成ともいえるミニベスト盤でオリコンでの最高位は5位をマークするなどセールス面でも支持を受けた。

その後もマイペースながらも精力的な音楽活動を続けている彼女。声の特徴を活かしたヒーリング系の音作りをこれからも続けていって欲しいと思います。

いかがでしょうか? いずれの「アーティスト」もアイドル当時の音楽性とは異なるスタンスで活躍していますが、いずれも「個性」を活かしてスタンスを確立したということと、「歌うこと」を止めなかったというところが共通点。これから先もきっと歌い続けてくれると思います。

また、継続的に歌っていたわけではないですが、イレギュラーで「リリース」するアイドルも少なくありません。その中から一部をご紹介。

  • 島田奈美
    ハワイアンのアルバムをリリース。寺田創一も参加
  • 早見優
    お父さんとコラボレートしてジャズのCDをリリース
  • 松本伊代、堀ちえみ、斉藤由貴、早見優
    子供向けにディズニーのカバーアルバムをリリース
  • ピンクレディー
    再結成し新曲「テレビが来た日」をリリース