菜の花マラソン・レポート

菜の花
by ひろし

まえがき

4月になって、「菜の花マラソン」というマラソン大会が野沢温泉村で開催されることを知った。
学生の頃は競技OLをしていたので、走ることは結構好きだったのだが、ここ数年は全く走っていないし、
普段から運動不足、仕事は忙しい....。しかし、なぜかこれを機に走ってみようかな、という気になってしまった。

4月中旬頃、森選手のゲスト参加の知らせがあり、森選手参加のマラソン大会を体験レポートしましょう、いうことになったのである。
そして、森選手が出場する(と思われる)。15kmのクラスにエントリーした(無謀だ.....)。

1999年5月16日 菜の花マラソン開催

開会式

前日からの雨はとりあえず止んだが、時折ポツポツと降る曇り空。
朝8時すぎ、スタート/ゴールと開会式会場である野沢温泉村役場前に行くと、既に大勢の参加者、ゲストランナーの元・現役オリンピック選手が集っていた。

式が始り、国旗、オリンピック旗、県と村の旗の掲揚になった。
森選手はピシッと姿勢を正し、旗の掲揚に注目していた。さすがオリンピック選手、と妙に感心してしまった。

9人のゲストランナーが壇上に並び、選手紹介が始まった。
先に紹介された冬季五輪の選手達はオフで体がまだ出来ていない、などと質問に応えていた。

森選手の紹介になった。
「去年10km出まして、ちょっと体力的につらかったので....」
      (おいおい森君、6.5kmにします、とか言うなよ。と思っていると)
「今年は15kmを(走ります)。」

       お〜っと歓声があがっている。うけてるうけてる。

「昨日まで、北海道にいまして、雪の上でスキーをやってたので、ランニングしてないんで、
走り方を間違えないように気をつけたいと思います。」


       またまた、うけた。森選手、ジョークも絶好調だ。

中野サイン会の時と比べて、髪も短くなり、精悍な顔つきをしている。
でも、北海道旭岳での合宿を終えて、昨晩帰ったばかりだというのに大変だ、と思ってしまった。

15kmクラスに出場するのは、森敏選手、クロカンの堀米光男選手、マラソンの山田敬蔵さん、高瀬みどりさん、君原健二さんの5名ということになった。

マラソン大会

START

スタートラインに10分前に集合した。 森選手と目があって、私が会釈をすると、
「15kmに出るんですか、頑張って下さい。」 と声をかけてくれた。
森選手はクロカンの堀米選手と話をしながら、スタートの準備をしていた。

9:00スタート。
最初はだらだらとした下り坂。
森選手と堀米選手は時々話をしながら並んで走っている。
森選手の知人の方だろうか、「まじめに走れ〜」などと声援がとんでいた。
この大会は「健康と親睦」がメインの目的なので、時間の測定もしていない。
「ゆっくり楽しい健康ランニング、マイペースで走りましょう」というマラソン大会だ。


私は、森選手と堀米選手の後についてしばらく走っていた。
顔に手をやって「スマイル、スマイル」なんていう声が聞える。

「頑張って〜」という声に「頑張りま〜す」と余裕で応えていた。
森選手と堀米選手

森選手と堀米選手の走り
北竜湖への道をしばらく行くと、第一の給水所が近づいてきた。
森選手と堀米選手は給水するかどうかの相談をしているようだ。
さっと前後にわかれ、紙コップのスポーツドリンクを手に取ると、グッと飲んで行ってしまった。

私はむせてしまうので、ちょっと歩きながら飲んでいた。
ちょっと引離されてしまった。追付こうとスピードをあげようとしたが、ついていけない。どんどん離れて行ってしまった。

ということで、残念ながら、「森くんをレポートする
」という企画はここでおしまいになってしまった。


15kmコースは、長野オリンピックのバイアスロン会場までの往復5kmが、10kmコースの途中に追加されている。
ここがいちばんしんどい。片道は延々上り坂である。上りきったところに競技場があって、周回コースを一周する。

私が競技場に入ると、森選手と堀米選手はそろそろ周回コースを終えて、下りに入るところだった。
約500mくらい離されてしまったようだ。ふたりとも余裕の表情だ。
私はバイアスロン会場からの下り坂で左足がつりはじめ、
ゲストランナーの山田敬蔵さん、高瀬みどりさんにも抜かれてしまい、全くスピードもでなくなってしまった。

しんどい5kmが終り、だらだらとした上りを村の中心に向って走る。
3.5kmコースの親子に混じって走った。中央ターミナルの交差点からはゴールまでは下りだ。

やっとゴール。なかばヘロヘロ状態になっていた。
でも体力、運動不足加減から言って、タイム的にはまあまあといったところだろう。
ゴール
森選手と堀米選手のゴール 森選手インタビュー
森選手と堀米選手。リラックスしてのゴール ゴール後、インタビューを受ける森選手

ゴール後、森選手が「バイアスロン会場までの上りがきつかったでしょう」と声をかけてくれた。

ホントにきつかった。

「北竜湖の途中までついて行けたんですけどねぇ」と私が言うと、
森選手は、「前半はアルコールが抜けるまでが大変だった」などと言っていた。

前の日飲んでたら朝早くから15kmなんて走れないよな...、と思ってしまった。

その後、森選手と堀米選手のお二人にゼッケンにサインをしていただいた。

堀米選手は「私がサインしちゃっていいんですか?.....。では失礼して....。」などと恐縮していた。
そして、応援に来ていたファンとともに写真を撮らせてもらった。

あとがき

ゼッケン、Tシャツと参加証明書
参加証明書、Tシャツとゼッケン
(ひろしも頑張りました.....)
菜の花マラソンはその名の通り、あたりは菜の花で一杯で、のどかな風景の中を走ります。のんびり走るのもいい感じでした。
バイアスロン競技場までのコースは結構しんどかったですが、なかなか走りやすいコースだと思いました。

走ったあとはゆっくり温泉につかって疲れを癒し、充実した気分を味わうこともできました。

合宿を終えたばかりで参加された森選手、快くサインに応じて下さった堀米選手、ありがとうございました。
そして、お疲れさまでした。

私は、また来年も走ってもいいかな、と思っています。

おまけ

○森選手はジャージがお好き
森選手「そのジャージいいねぇ」と堀米さんの白いジャージを見て、
堀米選手「白はヨゴレが目立つんですよ」などとジャージ談義に花を咲かしていた。

そういえば、森さんは中野サイン会でもジャージ姿だった。ジャージが好きなのかもしれない。


Sunday, May 30, 1999 by ひろし 

エアーサロンパス 堀米選手のサイン 森選手のサイン ゼッケン IOCサマランチ会長のサイン入り参加証明書