W杯 第2戦 in Rovaniemi − スプリント −


クロカン会場から見た夕暮れのジャンプ台
(夕暮れとはいいますが たぶん15時くらいの撮影です)


’98.11.24

第2戦はスプリント。
前半のジャンプを1本、クロスカントリー 7.5Kmで勝負が決まります。
神様、日本選手のジャンプの時はいい風をくださいね。

友人1は 日の丸にアイロンを掛け、私は小旗をテープで強化し、
「今日こそは、4人のうちだれか表彰台に!」との願いを胸に
JAPANチーム応援団は 会場に向かったのです。





- 前半ジャンプ -



この日は私たちはジャンプ台の真正面、開幕戦の時ジュニアの子供たちが
応援をしていたところを 応援の場所に選びました。
私たちJAPANチーム応援団はジュニアの子供たちから
大きな手作りの日の丸、手作りのアルファベットの書いた紙を託されたのです。
「彼らの分まで応援しなくては!」と気合いも充分。
しかし、彼らから託された日の丸は本当に大きかった!
どのくらいでしょう。たぶん横の長さは2mほどはあったのではないのでしょうか。
彼らはジャンプの板を使って立てていたのですけれど、私たちはジャンプの板はないしなぁ。。。
そこで私たちは ブレーキングトラックの周りの柵にテープで貼り付けてしましました。
ジャンプ台の上から ちゃんと見えるかな?大きな日の丸。


なんだか今日はギャラリーが多い!
地元の小学校の生徒たちが学校全体?として応援に来ていました。
顔にペインティングをしている子、手作りのフィンランドの旗を持っている子、そんな中に日の丸を持っていてくれた子がいたのです。
フィンランドにもJAPANチームを応援してくれている子供がいるのですね。
みんなかわいかったですよ。
ライアル開始!
JAPANチーム、なかなか調子はいいようですね。
今日は期待してもいいのでは? 楽しみ、楽しみ♪

さあ、いよいよ 第2戦、前半ジャンプの開始です。
日本選手トップは 森選手!!22番目のスタートです。
「ガンバレ〜、神様お願い!」
私は ”さとし旗”を持ち、友人1が日の丸の大旗を振り、JAPANチーム応援団のみんなも日の丸を持ち、
力一杯応援しました。
スタートゲートに森選手。もう 嫌だ。。。心臓に悪い。
スタートしました。どうでしょう?すごくいい感じに飛べているようです。ん?
すご〜い! 森選手、思いっきり嬉しそうに ガッツポーズ!!
飛距離は 96.5m!
ロバニエミに来て 初めて見ました。本当に嬉しそうな森選手の笑顔。
私はこの笑顔が見たかったのです。よかったね。森選手♪

森選手が飛び終わった後、私たちは思いっきりはしゃぎすぎ、森選手が何メートル飛んだのかを
聞き逃してしまい ました(反省)。そこで私と友人2はちょっと下にいる友人たちのところへ聞きに行こうと
坂道を下っている途中、何と前方から森選手が!
森選手、満面の笑みで 「喜んでもらえました?こんなこともあるんですよ。でも、彦にやられた」とのお言葉。
もう私も嬉しくて、嬉しくて ただただ”にこにこ”するばかり。
「クロスもがんばってくださいね」とお伝えすると
「ボチボチがんばります!」とのコメントでした。

森選手の「彦にやられた」とのお言葉は 絶好調の富井選手に対してのもの。
何と飛距離では森選手を上回る97m!思わず富井選手もガッツポーズ!!
富井選手だけじゃないのです。大竹選手、こちらも思わずガッツポーズの 92m。
日本選手3名の思いっきり嬉しそうなお顔を見られた私たちは幸せ者です。

この日前半を終えてみて、何と上位12位までがK点を超える大ジャンプの目白押し。
風が良かったのか、ゲートが高かったのか・・・
やはりこの日もマンニネン強し!98.5mを飛びやはりトップでした。

でも何と森選手、前半2位です!それもトップから17秒差!!
前半2位は森選手にとって自己最高位。本当に嬉しそうでした。
ここ、ロバニエミのジャンプ台は森選手にとってあまり得意ではないジャンプ台でした。
そんなこと、微塵も感じさせないような大ジャンプ、そばで見られてよかったです。
森選手にとってロバニエミのジャンプ台は、相性のいい台に格上げしてもらえたのでしょうか?
本当によかったね。がんばりました。

第2戦 -前半ジャンプ−JAPANチーム リザルト
Rank
Name
Club
Dist
{m}
Points RK Total
Behind

森 敏
野沢温泉スキークラブ
96.5 128.5
128.5
00:17
富井 彦
雪印乳業
97.0 128 128.0
00:19
大竹 太志
北野建設
92.0 117.0 117.0
1:00
21 荻原 健司
北野建設
85.5 104.0 21 104.0
01:49




- 後半クロスカントリー -

後半クロスカントリーは12:00競技開始でした。

その前に私たち応援団はやはり日の丸のお手入れ。
ジュニアの子供たちから託された大きな大きな日の丸を、スキーセンターの前の柵に張り、
「これを見て がんばるのだ!JAPANチーム!」とまたお祈りをするのでした。

さあトップのマンニネンがスタート。
それから17秒後、森選手いよいよスタートです。
「行け〜!がんばって〜」と森選手の応援をし、続く富井選手、大竹選手、荻原選手のスタートを見届けて
私たちは坂道へとダッシュ!この日は気温も高く、雪がしまっていない為 とにかくすべるのです。
そんなことも気にせず、「早く坂道へたどり着かなければ。。。」その思いだけで走り続けました。
スタート地点から5人で走り始め、結局3名の脱落者が出て、坂道にたどり着いたのは結局私と友人2のみ。
友人2は何度も転びながら必死に坂道までたどり着いたのです。
(ちなみに雪道に慣れている私は1度も転びませんでした)

坂道のところまで来てみたもののそこは各国のコーチたちが選手に声を掛けるポイントだったらしく、
「邪魔は出来ない」と友人2と坂道のもう少し上へ移動しました。
でも、今度はテレビカメラが・・・テレビカメラ邪魔よ〜。と思いながらテレビカメラの死角へまたまた移動。
そうこうしている間にトップのマンニネンが来ました。
あれ?森選手がいない。どうしたの?
JAPANチームトップに姿が見えたのは富井選手。「げんさん、がんばれ〜。」と大声で叫んだ2人。
あっ、JAPANのウェアーだ。
だれだ。何と荻原選手。荻原選手、がんばっていました。
荻原選手のクロスカントリーのフォームは本当に美しい。なお且つ、力強い滑りをするのですよね。
さすが,king of ski!
森選手だ!「ガンバレー!さとしー!!」森選手が私たちの視界に入ってから、坂道を登り続け、
そして見えなくなるまで、ずーっと大声で応援し続けていました。
必死で走っている選手には、私たちの声は聞こえないかもしれないけれど、精一杯の応援をする事しか
私たちファンには 出来ないから。。。

そして、このポイントは下りも見られるのです。
下ってくる選手が見えてきました。やはりトップはマンニネン。独走状態です。
続き、団子状になって富井選手も見えてきました。
ん?今日の富井選手は凄いぞ!もしかしたら・・・そんな期待も出始めました。
健司さんも見えてきた。ここのグループもし烈な争いになるのかな?
・・・・・森選手。どうしたんでしょう。すごく調子が悪そう。

森選手を応援し終わると私たちはまたそこからダッシュ!今度はゴールを見ないと。
またまた滑る雪の上を全力疾走。 息切れはするし、観戦にも体力がいるのですね。
日頃の運動不足がこんな所で響くなんて・・・ でも、そんなことをいっている余裕はないのです。

ゴール付近に戻ってみたはいいが、すごい人がたくさんいるのです。
どうしよう。前に人がいて見えそうもないのです。
そこで仕方なく、ゴール手前の日の丸の位置まで戻り応援する事にしました。
「ゴールの瞬間は見られないかもしれない。でも、最後のスパートでがんばれるように応援しよう。」

マンニネン、ゴール!開幕戦から2連勝か。。。地元開催とはいえ、絶好調を見せ付けてくれました。
2位もフィンランド選手、ラユネン。昨年のチャンピオン ビークが3位。
富井選手が見えてきました。すごい、5位だ。富井選手、おめでとう!
その後 荻原選手がゴール。(もうこの時点で順位がわかりませんでした。)
森選手が見えてきました。「もう少し、あとちょっと、がんばれ〜」そんなことを私は言っていたような気がします。
(この時の事は、あまり記憶に残っていません。)


森選手、後半終わって29位でした。
「森選手、おつかれさま。今日はゆっくり休んでくださいね」
これが観戦を終えた気持ちでした。

第2戦 -後半クロスカントリー−JAPANチーム リザルト

Rank Name
Club
Netto−Time RK Fin.−Diff.
富井 彦
雪印乳業
18:24.0 37 1:01.7
22 荻原 健司
北野建設
17:49.9 27
1:57.6
29 森 敏
野沢温泉スキークラブ
19:28.2 46 2:03.9
30 大竹 太志
北野建設
18:47.4 42 2:06.1



第2戦のスプリントは、試合の観戦に集中していた為、写真がほとんどありません。
森選手の写真を期待されていた方、申し訳ございません。。。

でも、友人3は写真を撮っていたかもしれませんので、後日このHPに掲載させていただけないかと
交渉をしてみます。もう少しお待ち下さい。