スタート直後、すぐにK田氏、K氏、T谷女氏、T田女氏を見失う。”なんでこんなに混んでんだよ!。割り込むんじゃないねえよ、おやじ!”と心の中で叫ぶ。いかんせん人口密度の高いところには慣れていない。
集団がばらけはじめ、やっと快適に滑られる。おまけに天気も良い。しかし、知っている人はK谷さん一人、だいぶ遅れた感がある。
各休憩所では、きっちり腹ごしらえする。しかし脂肪をエネルギーに変えるエネルゲンを飲み過ぎ、腹の中はタプンタプン、ちょっと気持ち悪い。だんだん体力もなくなり、太股がヒクヒクしている。そして、転けそうになるのを無理に踏ん張った時、足がつる。
やっとの思いで遠軽に辿り着く。うどんを食べながら、去年の運動不足を後悔する。うどんを平らげ、ゴールに向かう。しかし、なんなんだよ、この単調な直線は!。体が思うように動かない上にストレスも溜まる。一瞬、追い抜かれたおやじにスライディングをかけたい衝動に駆られる。だが、俺も今年三十に片手が届く。自重しよう。太股のヒクヒクが激しくなったため、立ち止まりマッサージする。この間にムカデ状態の最後尾で滑ってきたK谷氏に抜かれ、その次に、やたらでかい人(近づいたらJ氏だと分かった)に抜かれてしまった。
ゴールまであと5kmの看板、しかし1kmが非常に長く感じる。ゴール前1kmの地点にT馬氏が立っていて、”あともう少しだ、頑張れ!”の声援を受け、元気になる。ゴール直前、俺の前を一人のおやじが滑っている。ここでレース前にK山氏と話していた、オリンピックのノルウエーとイタリヤのデッドヒートを思いだし、前方のおやじをゴール直前で抜いてやろうという色気を出す。しかし、最後の直線でなぜかスケーティング禁止の看板があり、結局このおやじを抜くことは出来ず、ゴールに至る。完走はしたものの、非常に悔しく、また自分に腹が立つ。
クロスカントリーやマラソンなどの類の競技は、これまで好んでやろうとは思わなかった。しかし、そんな事は言っていられない。なんせ林試の中でビリである。クソー!!。今年は夏からトレーニングして、来年は、来年こそは....。
結果 85km 8:57:50 1128位
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