第19回札幌スキーマラソン50km参加 N女氏の手記

 クロカンを初めて今年は4年目である。
毎年湧別の順位も上がり、昨年は湧別以外の大会にも出てそれなりに自信がついてきたので、密かにSM(札幌スキーマラソン)に挑戦を心に期した。
しかし、やはり申込書のコースプロフィールを見るとかなりハードそうである。
だんだん自信がなくなり、締め切り直前まで迷う。そんなところへS藤科長が”ああ、俺もう申し込んだよ(あっさり)”と言うのに触発され、ついに申し込む。目標は5時間で完走。

 現実は5時間22分かかってしまった。最初15km位まで長蛇の列で前に行けない!。これが噂の”どうにも抜かせないコース”か....と思いつつ、”抜かせないのは自分の力不足なのだ”と言い聞かせ、無理に抜くことは自重する。何せ先は長いのだ。最後の最後まで上り下りの連続なのだ、札幌は。

 中間の林間コースはそれなりに気持ちがいい。30km地点を過ぎるといきなり人が減る。あんなにいたのに何処へ行ったのかな?。やはりサバイバルレース、と言うことか(女子は59人走って完走は41人だった)。

 しかし37kmの給水所を過ぎるとジェットコースターのような下りがあり、そこを通過してまた登りに差し掛かったところで急に疲れて気力が失せてしまった。
ついに給食以外で止まってしまった。

 一回止まると止めどがなく、42kmまで何回も止まってしまった。だんだん情けなくなる。なんだかコースに”お前はまだ甘いんだ!”と平手打ちを食らっているような気分だ。泣きたくなってきた。

 ひたすら心の中で”お前ももっと辛いことがあっただろ。元気出せよ。こんな気持ちいいコースをこんなに良い天気で、こんなに滑る板で滑っているんだから、もっと楽しそうにしろよ”と自分に言い聞かせる。

 ゴール後、初めて湧別を完走したときのような疲労感と充足感を味わうことが出来た。それとともに、湧別とは性格の違う、テクニカルなコースにすっかり打ち負かされた気分だ。結局は、まだスキーがへたくそなんだよな。

 ”今度は見とれよ!コースはばっちり覚えたからね!”....と、やばい領域に入っていく自分に気付くのであった。札幌SMはやっぱりSMだ!。

結果 50km 結果5:22:32 17位


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