練習のつもりで本番に望んだが、いきなり本番に使ったためレースの雰囲気に飲まれストックの違和感はうち消されてしまった。ストラップの調整で時折立ち止まったりしたが、押し切りも調子よく進んだ。10km地点でストラップ調整のため森林総研のS氏に抜かれる。その後登りではあまり頑張らずリズムだけは変えないように小幅で登る。30km地点でS氏が給食所にいるのを発見。35km当たりで気づかれないように抜き去る。40km過ぎの直滑降後は昔とコースが変わったようで、一気に焼山の登りに入る。登り切った段階で、まだゴール直前のだらだら登りの余力は残っているように感じた。45km地点の給食所、これが最後かも知れないと思いつつもそれほど腹が減っていないと判断し、バナナ2個を取り爆走する。その後少しずつ胃袋の空腹感を覚え初めて、湧別ではゴール直前でも給食所があるので、ここでもあるだろうと思いつつ登るが、前方に先行者のような給食所のような幻が見えだしたのであった。晴れていて雪が白いはずなのに黒ずんできて、目の前が暗くなりだし、完走できるのだろうか、と言う不安にかられた。ばてている人を抜くとき”いやー腹減ってダメだ”と言うと、その人はバナナを一切れくれた。ゼッケンは1077だと記憶している。少し持ち直して走り出すが、すぐに空腹感が訪れゴール前500mからの登りで立ち止まってしまう。その時かなりの集団に抜かれその中にS氏も入っていた。彼はゴール直前で猛然とスパートしたが、こちらはついてゆけず後方に誰もいないのを確認すると、這うようにゴールした。
結果を見れば順位は過去最高で、それなりに満足している。ただ、力を完璧に出し切れなかった分有森のように”自分を誉めてあげたい”と言う状態ではなかった。湧別では頑張ろう。H氏よ、首を洗って待ってなさい。
結果 50km 3:39:03 122位
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