喜茂別岳 (中山峠コース)


標高〜1,176m
標高差〜約350m
片道距離〜約8km



 この山は標高差が余りなく勾配もとても緩いので、天候が安定してラッセルの余りない,3月後半以降の残雪期は、歩くスキーでの軽快で快適なツアーが楽しめる山です。

   但し厳冬期のここは,森林限界を超えてのツアーでまた途中のラッセルもきついため、山スキーでなければ辛いでしょう。中山峠からのピストンは余りスキーの楽しめるコースではありませんが、無意根山へ縦走すればわずか600mちょっとの登高で,標高1460mの無意根山頂へ立つことが出来ます。

 中山峠の道の駅の向かい側にちょっとだけ入る林道があって、数十mも行けば大きな倉庫前で行き止まりとなり(写真左),入山口となります。そこには結構広い駐車スペースがあります。

 そこからは除雪していない,ほとんど起伏のない林道を約3.5kmほど歩きます。林道には電柱と紅白のポールが立っていますので、まず迷うことはないでしょう。


 しばらくすると無線中継所に到着し、ここからは道しるべのない自然のコースとなりますので、多少読図の知識も要求されることとなります。ただこの山は最近歩くスキーでもポピュラーとなっているようで、この日も山頂からいくつかのパーティーで計20人近くが歩くスキーでのぼっていました。

 ここからは少し登りとなりますが、斜度はごく緩く下りはほとんど直滑降で充分といったところです。ただここまで登ると周りは、樹高のあるエゾ松とダケカンバの疎林で、歩いていてとても気持ちのいい森です。

 森林限界に達してあたりの森が消えるとあと数分で山頂となります。ここから先,山スキーでしたらきつい登りなしで無意根山に縦走できます。

 但しガスられたり吹雪かれると,稜線上には目標物が全くありませんので,天候判断には注意して下さい。


 


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