なんでとっ初めが雪崩の本なのか?と言う方もいらっしゃるとは思いますが、山スキーを楽しむ上で、決して欠かせないのが、雪崩の判断力ですので、あえて巻頭に挙げました。”雪崩の発生メカニズム””雪崩の危険判定法”など、実践に即した内容がぎっしりです。”私は冬山のベテランだから、そんなこともう分かっている”と言う方にも、この本の詳細な”全国山岳雪崩発生地点地図”が、その判断をする上での重要なデータとなることでしょうから、買って決して損はしないと思います。なにせ命にかかわる判断材料ですから。
これは言わずと知れた、あの有名な山屋のバイブル”北海道の山と谷”の再刊版です。副題の”北海道の山の全てが判る登山のガイドブック”。全くもってその通りです。現在('99年4月)、下巻も発刊されました。これをなくして北海道の山は語れません。
北海道のアルピニズムの先頭を切っていて、国内外の登山経験も豊富な、故 三和裕吉さんの書かれた本です。HBCの”おそとでヤッホー”なる番組で、毎週見ていた方もいらっしゃるかと思いますが、大変残念なことに、'99年、層雲峡のアイスクライミング中の転落事故のため、帰らぬ人となってしまいました。ご冥福をお祈りします。内容は、三和さんらしく、バリエーションコース主体ですが、冬山に関しても70項程書かれていますので、山スキーヤーにも参考になります。
本の名称こそ”クロカン”ですが、書いてある中身はれっきとした山スキーです(だれかさんのHPと同じだって?)。前号のクロカンマップ1は、紹介地域が本州だったのですが、このクロカンマップ2は、前半の90項が北海道のフィールド紹介です。地図・写真等をふんだんに使い、わかりやすく解説してあります。
| 前のページに戻る |