三段山フリコ沢

標高〜1748m、
標高差〜約700m

 このルートの厳冬期は標高の高い北斜面のため、上部は転ぶとまず止まらないアイスバーン、下部は雪崩易い吹き溜まり斜面と、かなりハイリスクなコース。ザラメの安定期以外はあまり立ち入らない方が無難です。

 山頂までの登りについては十勝三段山を参照して下さい。


 三段山山頂を南東から見ると、普段コースで見慣れた穏やかな山容とは違い、ご覧のようにアルペンチック。そしてそこからそそる急斜面が。ここがフリコ沢源頭斜面の始まりです。

 そして山頂から標高差約200mの急斜面を滑り降ります。途中一部急な落ち込みがありますので、慎重に降りた方が無難です。

 この大斜面を降り終えるとフリコ沢です。上下流にはご覧のような極楽斜面が続いています。上からの雪崩のリスクが減った残雪期は、ここが初心者にも最高のゲレンデとなります。

 でも調子に乗って降りすぎると、この沢はV字渓谷になってしまいます。標高約1500m付近の左岸には、ご覧のようなナマコ尾根のコブ(ナマコの頭?)が見えます。ここからコブを左に巻き、その後の沢形を楽しんだ後、ナマコ尾根に取り付きます。

 ここからは三段山北斜面も見えます(この写真は、極端に雪付きの悪い時期に撮ったものです)。ここも規模が小さいながら楽しめますが、雪崩のリスクは勿論、降り口に雪庇が張り出して崖状になっていますのでご注意下さい。

 ナマコ尾根は、あたかもナマコの背中のように、細長く丸い尾根です。写真ではブッシュがまだ出ていますが、普段の積雪期は真っ白です。ただ両側が崖状になっていますので、あまり端に寄りすぎないように。

 標高1200m位になると尾根もすこし痩せてきて、尾根左側の沢も浅くなり、ここら辺から左にトラバースすると、宮様コースの刈り分けに合流し、白銀荘到着です。


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