キロロ脇1107m峰

標高〜1107m
標高差〜約550m


 キロロスキー場の西側には、風・日射の影響の少ない北東向きで雪質最高の、疎林やオープンバーンの良い斜面が無数に広がっていて、雪崩の危険地帯さえ避ければ開拓次第ではどこでも滑れそうです。

 ここはその中でも標高差があり(約400m)、斜度・疎林具合といい指折りの斜面を楽しめます。ゲレンデにはないダケカンバの疎林の30度近い一枚バーン。ゲレンデに飽きたらこの美味しい斜面、ついでにちょっと味見してはいかがでしょうか?。

(ただ降雪後は雪崩に用心しましょう。)


 登り口はゲレンデ最下部マウンテンホテルより、山に向かって一番左側にあるゲレンデのリフト終点より、右股の沢を渡って支流に入ります。

 水量のある沢なので、初冬だとスノーブリッジが付いていない恐れもありますのでご注意を。(スキー場へのアクセス車道を300mほど下りれば橋があって、車道が左岸に移りますので、ここから登り始めることも可能です。)


 渡渉後は支流を数百m詰めて、北北東尾根に取り付きます。

 尾根の下部はかなり林やブッシュが濃いですが、登るにつれいい感じの疎林となります。

 山頂方向に向かって右側、右股の源頭部には山頂直下から、腕のある人にはよだれものの、御覧のような最高のオープンバーンが広がっています。但しこれだけの斜度があり、また北北西の稜線からは雪庇が大きく張り出していますので、雪崩の確実な判断の出来る方に限ります。


 またこの沢の下部は沢型が深くて緩い区間が長く、深雪時はトレースがないと辛いので、この斜面が目的の場合は、沢を詰めて直接980ポコから伸びる尾根に取り付いた方が良いでしょう。

 一方左股の沢筋は、斜面の規模や標高差こそ右股には劣りますが、源頭にはやはり良い疎林の斜面が広がっています。(それでもかなり急なので雪崩に注意!)

 おまけに沢筋に入っても、尾根の取り付き地点まで程良い斜度、また沢型も下部までずっと広いフリコ沢の極楽斜面ですので、こちらの方が楽しめるかな。

 またたとえ両側の沢筋の雪が安定していなくても、尾根の上部はいい感じの疎林斜面。また適当な所から左股の広い沢型に滑り降りれば、十分に滑降を楽しむことが出来ます。

 せっかくですから登りに付けたトレースを登り返して、極楽斜面を何度も楽しみましょう。

参考データ


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