キロロ脇989m峰


標高〜989m
標高差〜約450m


 ここが目的でわざわざキロロスキー場に来る人もいないでしょう。でも美味しい標高差こそ200mちょっとと少ないものの、ゲレンデにはないダケカンバの疎林の30度近い一枚バーン。おまけに風・日射の影響の少ない東斜面。ゲレンデに飽きたらこの美味しい斜面、ついでにちょっと味見してはいかがでしょうか?。

(ただ降雪後は雪崩に用心しましょう。)


 登り口はゲレンデ最下部、ゲレンデからマウンテンホテルに向かって左手にある右股の沢を渡ることから始まります。ここにスノーブリッジが付いていなければ、スキー場へのアクセス車道を300mほど下りれば橋があって、車道が左岸に移りますので、ここから登り始めることも可能です。

 沢岸のちょっとした急登を、右へ右へとトラバースしながら越えると、しばらくは台地上の緩やかな登り。時折小さな小沢を乗っ越し、美味しい斜面下部に取り付きます。


 ここからはダケカンバの疎林の、30度近い斜面をジグザグに、一気に標高を詰めます。結構きつい斜度の登りですが、この斜面を後で滑れる事を考えれば、ちっとも苦にならないでしょう。

 但し疎林の急登なので、降雪後は雪崩に十分用心しましょう。また地図で記した2点には雪庇が張り出していますので、この下には近づかない方が無難でしょう。

 
 山頂はなだらかで、意外と見晴らし良好。とは言ってもこの山頂を踏むのが今回の真の目的ではありません。クラストした北尾根を920m近くまで下った後、今回のクライマックスの始まりです。パウダーの時期はもう最高でしょう。


 但し美味しい斜面は標高差200mちょっととあっという間。あまりにあっけないので、数回登りなおしてもいいでしょう。ここからスキー場への帰り道は、幾つか小沢越えがありますが、ルートをうまく選んで下りれば、ヒールを解放せず、ほとんど歩くことなくスキー場に戻れます。

参考データ


前のページに戻る