ニセコ アンヌプリ 北尾根


標高〜1,308m
標高差〜約800m

 アンヌプリの山頂へ歩いて登るルートとしては、五色温泉から西尾根経由ほどメジャーではありませんでしたが、昔からワイスより北尾根経由というルートもありました。でも最近はここから登る人はとんと見かけませんね。でも当たり前か!もはやリフト・ゴンドラで山頂直下まで登れる山ですからね。

 このようににぎやかになったこの山ですが、北尾根経由でちんたら登ると、これはこれで静かな山旅が楽しめますし、またこの北尾根は高標高と向きのせいで雪が腐りにくく、遅くまで粉雪が楽しめるのも利点です。

 朝一リフトでお目当ての斜面へ一番乗り!も良いけれど、さてたまには”ターンは自分の足で稼ぐ”山スキーツアーってのもいかがでしょうか?。


 
 ワイスの分岐にはご覧のように駐車スペースが確保されている事が多いようです。右に曲がるとワイスの第2駐車場、左のゲートはパノラマラインで冬季閉鎖です。

 ここからパノラマライン沿いに約30分のアプローチ。パノラマラインが大きく右にカーブする付近から、左の沢型へ道をはずれ登り始めます。ただし正面に見える急斜面下は雪庇崩落のリスクがあるので、極力沢型の右岸(上に向かって左側)を登ります。


 その沢型を登り切ると、北尾根が望めます。尾根の下部にはご覧のようなオープンの、ちょっとした急斜面が広がっています。ただ尾根の東側(向かって左側)のオープンバーンは、上部に雪庇の張り出した、東向きの吹き溜まり斜面なので、雪の安定している時以外は近寄らない方が無難です。


 標高980m程度まで詰めると尾根はいったん緩くなって台地状となり、目指す北尾根と北壁が望めます。ご覧のように最上部は樹林が消滅して森林限界となり、当然かりかりして登りづらくなります。雪が安定していれば、もっと魅惑の斜面が広がる北壁方向にトラバースしても良いでしょう。

 但し降雪後などで雪が安定していなければ、北壁は雪崩のリスクが若干高いので、シーデポかスキーを担いで、つぼ足で尾根筋を登る方が無難でしょう。


 下りは、条件が良ければ北壁がやはり面白いですが、そこのところはご判断下さい。適当な所で切り上げて北尾根へ戻りますが、樹林のある付近からだとガリガリも解消され、尾根も広くてそこそこ楽しめます。

 北尾根下部にはこんなミニオープンバーンもあってお楽しみ(但し雪の安定している時ネ!)。

 下りきってからの道道も、行きのトレースさえあれば、帰りは歩くことなく快調に直滑降で下れます。

参考データ


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