幌岳(群別岳1222m支峰)

  標高〜1222m
標高差〜1100m
(歩くスキーの折り返し地点まで〜標高差約800m


 この山には山スキーの醍醐味を感じさせるようなダイナミックな斜面はありません。しかし標高500m付近からは、疎林でどこでも滑られるとても広い尾根が、直滑降でも下れる程緩やかな勾配で延々と山頂まで続いています。山スキーの初心者にとっては極楽ツアーコースです。

 途中の943m地点まででしたら、残雪期なら歩くスキーの方が軽快で、かえって山スキーより速く登り降り出来ることでしょう。


 一般的な群別岳への冬のノーマルルートは、水道施設があるため冬場でも除雪していることの多い、通称丸山下から、636に向けての崖を登って尾根に取り付きます。

 しかし4月上旬のこの日は、南向き斜面ということもあり、既にスキーで上り下り出来る状況ではありませんでした。


 そこで幌から浜益岳林道途中から枝道を辿って、尾根に取り付きました。浜益岳林道は冬山造林の為4月上旬のこの日まだまだ奥まで除雪していましたが、年・時期により違うこともあるでしょう。

 標高120mにある林道ゲート付近には、車数台が停められる除雪スペースがあり、ここから数十m歩くと、枝道取り付き地点です。既に廃道となっているため不明瞭ですが、写真のカーブミラーが目印です。


 林道にもブッシュが生えていますが、道を反れて歩くよりは遙かにましです。

 標高300〜400mまで登ると周りの林もブッシュが少し薄くなりますので、山スキーならつづら折の林道をショートカットして直登出来ます。


 標高500mまで登ると尾根に着きます。ここから勾配は一気に緩くなり、標高560mまではほとんど平らでちょっとダルいですが、そこからは山スキー初心者にとっての極楽尾根、疎林でとても広い尾根が、緩やかな勾配で延々と山頂まで続いています。

 但しどこが尾根だか分からないほど広く見晴らしも利きませんので、視界の悪いときは注意して下さい。


 標高740mまで登るとやっと尾根らしい地形になり、ここから先は見晴らしもよく利きます。

 正面には1222m支峰、左の浜益岳南斜面も迫力あり、また右を向くと黄金山の異様な山容がはっきり望め、振り返れば青い日本海が広がります。


 三角点のある943m地点から先は一部傾斜もちょっとあり、歩くスキーはここで折り返し。1222m支峰が以外と遠くに見えますが、さほどでもありません。

 ただここから先は森林限界に近いため、雪質はクラストしたりと悪くなりますので、風の強い日は慎重に。


 943m地点から程なくして1222m支峰到着。ここで初めて群別岳が、迫力ある全容を見せてくれます。

 暑寒も以外と近くに望めます。ここから先は岩稜まじりのやせ尾根となり、スキーはここまで。


 下りは、山頂から943m地点までは、時期によってはクラスト斜面ですが、尾根が緩くて広いのでなんとかなるでしょう。

 943m地点から500m地点までは、山スキー初心者&歩くスキーヤーにとって極楽尾根となります。


 途中560m地点からは山スキーはヒールを解放して歩く区間もありますが、それ以外は直滑降と時折ターンを少々組み合わせながら一気に下れます。

 標高400m以下は林道をプルーク制動しながら入山口着。林道区間だけは、歩くスキーはちょっと苦労するかな?。山頂から入山口まで40〜50分でした。


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