百松沢山


標高〜1038m,
標高差〜約800m

 札幌近郊にあって、古くからスキーツアーの山として親しまれています。

 山スキーの醍醐味を感じさせる斜面は、山頂直下とシルバーザッテルの、標高差合わせて200m程度しかありませんが、札幌から行ける1000m峰としてはとても身近で、気軽にスキーでの尾根歩きに行ける山です。


 福井堰堤前バス停から数百m行くと、採石場のゲートで行き止まりとなります。この周辺には10台程度車が停められます。

 源八コースは、このゲートから10mほど右に行った所の林道、登山案内看板のある所が登山起点となります。


 ここからは林道を辿ります。2〜3本の傾斜の緩い林道が平行して続いていますが、どれも後で一本に合流します。

 標高約300m地点で林道はT字路となり、百松沢山方面はここで直進せずに左折し(小さな看板あり)、ここからもなお林道を辿ります。


 分岐から、林道の勾配は徐々にきつくなります。

 標高400m付近で林道は左折して沢の源頭を詰め、やがて林道は自然消滅します。ここからシルバーザッテルまではジグザグ登坂も強いられるきつい登りです。


 標高700m近くなってから、少し勾配が緩くなって、シルバーザッテルに到着します。ここは本ルート一の良い斜面ですが、標高差にして数十mしかないのが残念。

 シルバーザッテルを過ぎてからは緩い尾根歩き。途中送電線をくぐります。


 途中送電線をくぐります。写真左に見えるピークは860mのポコです。山頂まではいくつかのポコを越えるので、山スキーにはちょっとかったるいコースです。

 ちょっときつい登りを越えるとやっと山頂です。


 山頂からは、以外と迫力がある百松南峰を初め、烏帽子岳が間近に望めます。

 勿論手稲山、余市岳、天狗岳を初めとした遠くの山並みも良く展望出来ます。


 下りは、山頂直下とシルバーザッテルの、標高差合わせて200m程度は楽しめますが、その間はポコを北側にトラバースしながら歩くことになります。

 トラバースすれば登り返しはないのでシールを付ける程ではありませんが、ヒールは解放しないと苦しいです。


 シルバーザッテルを過ぎてからの下りは、結構ブッシュの濃い、きつい下りですので、苦労します。

 林道に着いても、標高300m付近の分岐まではひたすらプルークボーゲンなので、あまり快適とは言えません。この日もスノーシューで来ている人が1/3程居ましたが、これと下りに時折ミニスキーを組み合わせるか、あるいはポコ越えに強いテレマーク向きの山だなあという印象です。



前のページに戻る