狩振岳

標高〜1321m
標高差〜約660m

 登山道も沢ルートもないため冬しか登られる事がなく、しかもスキーツアーコースとしてもあまり聞き慣れない、トマムの東側にあるマイナーな山です。アプローチの樹林帯は密度が濃いので苦労しますが、山頂直下には針葉樹やダケカンバの急な疎林の斜面が広がっています。


 登り口は、三和さんのガイドブックのとおりの、上トマムから道道を落合方向に一区画行って、右折しての農道からだと、道道から600mで現在除雪終点となっていました。上トマムから南東に行った最終農家からの方が楽出来るでしょう。但し農家の方に一声かけて、邪魔にならない所かを確認しましょう。

 最終農家からは760mポコの南側に巻くように、放牧地を東北東方向へ進みます。雪の下のバラ線にはご注意を。途中2本程、沢形を横断しますが、地図上で表記されているよりは、大きくしっかりしているようです。


 標高800m付近で送電線をくぐり、そこからは広い沢形を詰め山頂直登尾根に向かって登りますが、しばらくはかなり濃い、御覧のような樹林帯が続きます。ガマンガマン!。

 標高1000m付近からようやく樹林の密度も薄くなり、樹種も白樺等から、エゾ・トドの太い針葉樹林と変わります。

 
 標高1100mを越える付近から斜度も段々きつくなり、樹種が針葉樹林からダケカンバの巨木の疎林と、めまぐるしく変わり、標高差こそ物足りないですが、雪質にさえ恵まれれば、最高の斜面となります。


 山頂からの上部樹林帯の極楽斜面もあっという間。雪質が良ければ何度でも登り返して楽しみたいものです。

 しかし標高1000m以下からは、登りで苦労したあのどこにも逃げ場のない濃い樹林帯が待っています。また放牧場に出ても、登りで越えてきた2本の沢越えで若干の登り返しもあります。そしてこの山域はあまり多雪地帯ではないため、2〜3月以外だとブッシュ漕ぎのおそれもあります。

 マイナールートゆえ、その点はご覚悟下さいませ。

参考データ


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