標高〜1202m
標高差〜約700m
目国内岳へは、新見峠から稜線伝いに前目国〜目国内岳へ縦走するコースが一般的ですが、稜線上は、雪がクラストしていたりシュカブラででこぼこだったり、また北側に雪庇が張り出しているなどで、快適なスキー滑降はあまり望めません。というわけで、私はもっぱらこのコースを楽しんでいます。
但し傾斜こそきつくないですが、雪の吹き溜まり易い南東のオープン斜面。おまけに沢状地形なので、雪崩のリスクはやはりあります。降雪後などで雪の安定していない時は、稜線伝いのノーマルコースをお使い下さい。
最初の右ヘアピンカーブ地点まで、この道道を歩き、ここから道道を離れ、ペンケ目国内川支流の渡渉点に向かいます。
ペンケ目国内川支流の右岸は急で、雪庇が張り出している所もあるので、雪崩にはご注意下さい。ここですでに雪崩の不安を感じるようであれば、上部の雪はもっと不安定ですので、渡渉せずにまっすぐ新見峠へ出て、稜線コースに変更しましょう。
標高600m付近だと、この支流が二股になっていて、比較的越えやすいですが、ここより下では谷が深く危険です。
その後、ペンケ目国内川右股の源頭、標高800m地点を目指し、前目国内岳南側をトラバースします。源頭部の急斜面には近づかない方が無難です。
ペンケ目国内川右股の源頭斜面の上には、下部は疎林、上部はオープンの大斜面が広がっています。おまけに南東向きと、風の影響も少ないとくれば、初心者から上級者まで下りはよだれものです。
この斜面を登りきり、ちょっと稜線を歩くと、頂上に巨大な岩塊を頂いた目国内岳山頂です。
下りはごらんのような、フラットな極楽斜面が標高差300m程続きます。きつすぎず緩すぎず、またこれだけ幅の広い斜面ですから、ウェーデルンなんてせせこましい滑りではなくて、思いっきり斜面幅を使った大パラで決まりでしょう。
但しペンケ目国内川の源頭には、標高差100mほど急斜面があります。ここをパウダーの時期に滑るには、しっかりした雪崩の判断力が必要ですので、調子に乗って迷い込まないように。特にこの左股部では、過去ここでデブリや雪面の大きなクラックを確認しています。
雪が安定していれば、この斜面(右股)を700m地点まで滑り、川に降りる直前でトラバースを開始して、登りで使った渡渉点へ行くことが出来ます。
ただ目国内岳で楽しめる斜面は、この南東斜面だけではありません。前目国岳南斜面も、ごらんのようなオープン&疎林のいい斜面です。前目国岳をトラバースするなんてもったいない事言わないで、是非前目国へ登り返す事を強くお勧めします。
ここもきつすぎず緩すぎずのいい斜面が、標高差400m弱続きます。いい感じでしょう?。
ここを滑り降りたら、来た時のトレース通り、ペンケ目国内川支流を渡渉して、駐車場に帰るだけです。下山口にはちょうど都合よく温泉もありますので、至れり尽くせりと行った所でしょうか。
参考データ
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