標高〜1080m
標高差〜約470m(南西尾根ルート)
ニトヌプリへは一般的に、五色温泉から900m台地へ登り、そこから山頂を目指す、五色温泉ルートが一般的です。このコースは東斜面のため雪質は良いのですが、900m台地からは複雑な地形でアップダウンが多く、すっきりとした滑降は望めません(テレマーカーには良いかも)
そこで今回は、すっきり滑れてそこそこ楽しめる、南西尾根ルートを中心に紹介します。
取り付く尾根は、南西尾根でも標高尾根(地図上で標高が書き込まれている尾根の事です)でも、どちらでもいいでしょう。但しかなり急な疎林の登りですから、降雪後は雪崩に注意しましょう。
きつい登りで一汗かくと、斜度が幾分緩くなり、カンバの疎林の、いい感じのスロープになります。
この斜面を登り切ると、ほぼ森林限界の台地に到着します。雪が安定していればこのまま標高尾根を登って山頂を目指してもいいですが、一番安全確実なのは、向かって左側に延びる南西尾根でしょう。尾根の右半分は白いオープン斜面ですが、左半分は風の影響でブッシュが出ています。
ここを登り切るとニトヌプリ南峰に到着。本峰は北側にあります。
南峰からの下りは、雪が安定していれば、標高尾根や、標高尾根と南西尾根の間のオープン斜面も楽しめます。
台地から道道へ向けての下りも、上部はいい感じの疎林、下部はそれより急ですがブッシュに悩まされることもなく、標高差こそ少ないですが、すっきり下れてそこそこ楽しめます。
下り終えるとすぐ車を停めた地点。ほとんど歩かずに済むのもgoodです。
この尾根を乗り越すと900m台地に着きますが、目指すニトヌプリははるか遠く。ここからは複雑な地形でアップダウンが多く、視界の利かない時は行かない方が無難です。下りも登り返しが多くてすっきりとした滑降は望めません。
900m台地から、取り付きに使った尾根を下ると、確かに細くてブッシュが多いです。が、だからと言って、この尾根の左右の沢状地形には近寄らないで下さい。オープンで急なこの斜面、過去に雪崩で死者も出ています。
雪が安定していれば、神社の鳥居のある夏道尾根を下ると言う手もあります。
でも、チセヌプリ山頂から東斜面を楽しんだ後、この北西ルートを登って、ニトヌプリ南西尾根を下って湯本温泉に抜ける周回コースは、なかなか楽しめます。
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