白井岳

標高〜1301m
登りの標高差〜約300m
下りの標高差〜約650m

 このコースは、札幌国際スキー場のキャビンを使うと、登りで標高差300mを登るだけで、標高差650mを下ることが出来るという、虫のいいコースです。

 但し途中、通称”飛行場”と呼ばれる森林限界を越えた台地を通りますので、視界の利かない時はご注意下さい。また視界が利かないと、白井岳への吊り尾根への降り口も分かりません。降り口を間違うと雪庇を踏み外しかねないので、視界の利かない時は無理をしない方が無難です。


 札幌国際スキー場のキャビン山頂駅は標高1080m、ここから登山が始まります。朝里岳への登りは、緩くて広い疎林の尾根を登ります。

 朝里岳の山頂へは、程なくして到着します


 朝里岳からは、通称”飛行場”と呼ばれる森林限界を越えた台地の左裾を、回り込むようにして通ります。白井岳への吊り尾根への降り口を間違うと雪庇を踏み外しかねないものの、視界さえ利けば迷うことはありません。

 降り口からは白井岳の山容が間近に望めます。


 この吊り尾根はご覧の通り細く、ハイ松が出ているなど、スキー向きとは言えません。でもここから白井川源頭に向かっては、標高差こそ約150m程度と少ないものの、良い斜面が広がっています。

 雪が安定していれば(雪庇にもご注意下さい)、源頭までの斜面を楽しんだ後、白井岳へ直登する方が、やせ尾根をトラバースしながら歩くより、よほど快適でしょう。


 山頂は、周辺の山を望む格好の展望地となっています。定山渓天狗岳は、普段見慣れている方向とは逆向きから見られますので、なかなか変わった形で望めます。


 山頂から朝里岳沢左股の源頭の、標高920mにかけては、格好の山スキー向き斜面が広がっています。カンバの疎林を縫うこの斜面は、風によるクラストもなく、厳冬期はふかふかのパウダースキーを楽しめます。


 標高900m付近からは、沢地形が深くなりますので、左右岸のどちらかの台地にトラバースして下ることになります。

 朝里岳沢が下まで雪で埋まっていて、スキー場キャビン起点へ容易に渡れる厳冬期は、右岸を下る方が降りやすいと思います。(今回は確認してませんが)

 4月中旬のこの日は、標高800m付近から沢が顔を出していたため、左岸の台地をトラバースしながら下りました。


 今回は標高710mの二股直上を渡渉した後、左岸を下りましたが、この日は沢沿いの雪付きが悪く、スキー場下部までは雪面が繋がっていなかったため、最後に左岸の斜面を標高差40mほど登って、スキー場のダウンヒルコースに出ました。

 台地状の右岸の方が緩やかで降り易そうなのと、その右岸をそのまま下っていけばスキー場のちょっと手前で林道に合流して、その林道の橋を渡れば左岸のスキー場にたどり着けるそうなので、右岸を行くのが正解だったようです。



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