十勝岳(残雪期)

標高〜2077m
標高差〜約750m(望岳台〜グランド間)

 冬山登山の対象としてよく登られる十勝岳ですが、雪付きが悪くて岩が多く出ており、新雪の時期は思わぬ場所に潜む岩に引っかかって転倒するおそれがあるため、深雪期は滑降対象としては?かな?。(危ないだけでなく、板が勿体ない!)。

 またグランドからは先は、西風が吹くとS62火口からの噴煙がまともに吹き付けます。おまけに雪付きはもっと悪くて、厳冬期は当然気象条件も厳しいと言う訳で、ここでは雪が締まったザラメの残雪期に、雪着きが程々良い、望岳台〜通称グランド(1660m地点)区間までの紹介にとどめておきます。


 望岳台から避難小屋までは昔リフトがありましたが、現在は撤去されています。その元ゲレンデ跡の極緩い斜面を避難小屋まで登ります。登り始めから森林限界ですので、視界の悪いときは無理に登らない方が賢明です。

 小一時間ほど汗を流すと避難小屋に到着です。


 避難小屋から先は、夏道通りの尾根筋だと雪着きが悪いため、1660m地点の通称グランドまで、凹状の斜面を詰めて登ります。この区間は程々の傾斜のスロープで、帰りに期待を持たせます。

 最後の登りを越えると、広々とした通称グランドに到着です。

 
 ここからは適当な所で左側の尾根に乗っ越して、雪着きの悪い尾根筋をたどって急坂を登ると、右手から前十勝に延びる稜線と合流し、もう一登りで十勝岳山頂に通じますが、前述した理由から紹介は省きます。
 グランドから避難小屋までは、程良い斜度の良いスロープが広がっています。なるべく凹状の真ん中を滑ると安心ですが、それでもあちこちに岩が出ていますので、くれぐれもご注意を。

 また避難小屋から望岳台までは、昔のスロープ跡を下ります。最初こそそこそこの斜度がありますが、後は望岳台まで直滑降!。

参考データ(グランドまで)


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