カービング板対応取り付けシール(世界初?)

 私のシールはツアー中はいつも使いっぱなし。張り付けシールの接着面に神経を配れるほど几帳面ではないのです。また登りの途中たとえちょっとした下りがあっても、即シールを外して斜面を滑るほど意地汚い。また気に入った斜面があれば、何度も登り返して楽しむ位しつこい性格?。(文面だけ見るとなんか嫌な奴だなあ)

 取り付けシールの弱点と言われている、シールとソールに雪がたまるというのは、北海道の乾燥粉雪では大した問題ではなく、また、ずれやすい・切れやすいと言う点については、この細野の金属プレート方式(現在絶版)のお陰でノントラブル。取り外しの容易さ(外しは勿論、取り付けも慣れれば靴を板から外さずに出来る)と、信頼性の高さで、私は未だに取り付けシール派です。

 でも時代の趨勢か、悲しいかな私のカービング板に合うような幅のシールは、張り付けはともかく取り付けとなると、四方八方探しましたが存在しませんでした。で、しょうがないので自作しました。



 ベースとなるシールはもちろんお気に入りの、細野の金属プレート付きシール。その左右に他の取り付けシールをばらして縫い合わせ。秀岳荘シールは腰がないので、私はエバニュー(取り付けシールはなんと計3組持っていた)をばらして付けました(ポモカの取り付けシールがこれと同じ感じで腰が強い)。

 シール二枚重ね縫いでは、とても市販ミシンでは歯が立たず、ヴィトンやエルメスも真っ青な(?)、豪華手縫いの一品物。さすがにダブルステッチ縫いは無理でしたが、返し縫いを屈指し、またどこがほつれてもすぐほつれが止まるよう、随所に結び目を配置した丈夫な仕上がり。


 その後板に合わせて、エッジがちゃんと出るようにトリミング(写真では、シールもソールも黒なので、見分けが付きにくいですが)。3晩かかっての完成となりました。


 使い勝手ですが、今まで登りに泣かされていたのが嘘のよう。さすがにこの幅、どんな急登も登るといった感じです。でも引きずり抵抗もちょっと増えたかな?。とは言っても、登りの途中幾度もシールがスリップするのは予想以上に疲れるので、差し引きしてもとても楽です。

 耐久性も、ベースのシールさえ壊れない限り大丈夫なはず。ほつれや捲れもなく今のところ問題なし。極太の縫い針を何本も折った甲斐があったというものです。


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