Last Modified: 2006/01/25 (SSCの作者の方から返事が返ってきた記念)
廃インクカウンターは、そもそも内部の廃インクタンクがあふれないように設定されているものです。
そのため、仮に廃インクカウントをリセットしても、廃インクタンクがあふれ、プリンターが故障する危険性は残ったままです。
この点をよく注意しておいてください。
PM-970C/980Cは内部で廃インクカウントを行っています。
この値は、プリンタ本体から直接ノズルチェックパターンを印刷することにより表示できます。 左から3つ目の4桁の値が廃インクカウントの値です。
値は16進数0000〜FFFFまで(推定)で、クリーニングを行うと増えるようです。(※)
限界値になる前に、プリンタウィンドウに「内部の部品調整時期が近づいています」と表示されます。
限界値に達すると「内部の部品調整が必要です」と表示され、
インクランプと用紙ランプが交互に点滅し、印刷できなくなります。
(※印刷するだけでも値が増えるような気がします。)
さて、ここではそのエラーの解除方法について考察してみることにします。
この廃インクタンクエラーを解除する方法として、次の2種類があります。
SSC Service Utilityは、廃インクカウントリセットのほかに、インクレベルのリセットや、
黒/カラーの個別クリーニング(カラー一体型のみ)ができます。ink freezer機能を使えば、永久チップ代わりになるそうです。
現在、バージョンは4.00で、多くのプリンタが対応機種として入っています。PM-950CやPM-4000PXも対応しています。
が、残念ながらPM-930C/940C/970C/980CやPM-G700/G800、PX-G900※は対応していません。
PM-970C世代から仕様を大幅に変更している可能性があります。
※3.71になって、PX-G900と同じ8色インクのStylus R800という機種は対応しているようです。しかし、廃インクカウントリセットはできなかったという報告があるようです。
PM-750CやPM-3500Cなどの古めのプリンタでは、本体のボタン操作により、 廃インクカウントがリセットできるようです。その方法が紹介されているところもあります。
SSC Service Utilityのヘルプで紹介されている方法をいくらか紹介します。 日本語訳してみました。
(1)EPSON Stylus Color 300
1.LOAD/EJECTボタンとクリーニングボタンを押しながら、電源ボタンを押す。
このとき、INK OUTランプとPAPER OUTランプが点滅するまで押しつづけること。
2.点滅したら全てのボタンを離す。
3.2〜3秒以内に、もう一度LOAD/EJECTボタンとクリーニングボタンを押す。
(2)EPSON Stylus Color 400, 600
1.LOAD/EJECTボタンとクリーニングボタンを押しながら、電源ボタンを押す。
このとき、INK OUTランプとPAPER OUTランプが点滅するまで押しつづけること。
2.点滅したら全てのボタンを離す。
3.2〜3秒以内に、LOAD/EJECTボタンを押す。
(3)EPSON Stylus Color 440, 640, 740, 460, 660, 670, 760, 860, 880, 1160
1.LOAD/EJECTボタンとクリーニングボタンを押しながら、電源ボタンを押す。
このとき、INK OUTランプとPAPER OUTランプが点滅するまで押しつづけること。
2.点滅したら全てのボタンを離す。
3.2〜3秒以内に、クリーニングボタンを全てのランプが点滅するまで押し続ける。
(4)EPSON Stylus Color 680
1.LOAD/EJECTボタンとクリーニングボタンを押しながら、電源ボタンを押す。
このとき、INK OUTランプとPAPER OUTランプが点滅するまで押しつづけること。
2.点滅したら全てのボタンを離す。
3.2〜3秒以内に、LOAD/EJECTボタンを全てのランプが点滅するまで押し続ける。
(5)EPSON Stylus Color 900, 980
1.LOAD/EJECTボタンとクリーニングボタンを押し続け、電源ボタンを押す。
このとき、INK OUTランプが点滅する。
2.全てのボタンを離す。
3.2〜3秒以内に、クリーニングボタンを10〜12秒間押し続ける。
(6)EPSON Stylus Photo 785, 895
1.Maintenanceボタンとロール紙ボタンを押し続け、電源ボタンを押す。
このとき、エラーランプが点滅する。
2.全てのボタンを離す。
3.2〜3秒以内に、ロール紙ボタンを全てのランプが点滅するまで10〜12秒間押し続ける。
(7)EPSON Stylus Photo 890, 1280, 1290
1.Maintenanceボタンとロール紙ボタンを押し続け、電源ボタンを押す。
このとき、電源ランプが点滅する。
(訳注:電源ランプだけでは通常の動作。違うような気がするが…)
2.全てのボタンを離す。
3.2〜3秒以内に、ロール紙ボタンを全てのランプが点滅するまで10〜12秒間押し続ける。
PM-970Cのボタンとランプ類を確認しましょう。
ボタンは、右から電源、用紙、インク、ロール紙ボタン。
ランプは、右から電源、用紙、インクエンド。ロール紙ボタンにランプはありません。
一応(1)〜(7)のボタンと対応していますが、結局全てダメでした。
ボタンを押していても通常どおり、電源ランプが点灯してしまいました。
できないなら別のボタンを押すのかもしれない、と思ったのでやってみました。
上の1.でボタンを押す組み合わせとしては、電源ボタンを除いて
(A)ロール紙+インクボタン
(B)ロール紙+用紙ボタン
(C)インクボタン+用紙ボタン
の3種類。しかし、実際に試したところ、(A)〜(C)のいずれも不可でした。
では、全部のボタンを押しっぱなしにするのはどうだろうか。
が、これも不可でした。
エプソンは今までのやり方だと容易にリセットできてしまい、
危険だ(※)と判断したために別の方法を用いるようになったのかもしれません。
(※あくまでも想像です。ところで970Cの廃インクタンクは小さいのでしょうか?)
今のところ、ここまでです。まだ具体的なリセット方法は、想像できません。
情けない話ではありますが、SSC宛てにPM-970Cのテストレポートを送り、 バージョンアップを待っているところです。
廃インクエラーは、「中身を分解→廃インクタンクのスポンジを取り外して掃除→
新品のスポンジに交換→廃インクカウントをリセット→分解したものを元に戻す」
という工程だろうと思われます。
この工程の中でリセットできるような手段が必ずあります。修理を早く終わらせるにはその工程を
単純化しないことにはできません。
つまり、前面の4つのボタンで解除できないならば、どこかにボタンが隠れているか、
そもそも廃インクカウンターをゼロにする方法がなく内部を直接触ってリセットする
(あるいはリセット用の接点があるとか)か、内部設定用のディップスイッチが存在するか
のいずれかでしょう。
ただ、本当はどうなのかは、本体を分解していないためまだわかっていません。
保証期間が切れたら分解してみようと思います。廃インクタンクの掃除も含めて。
11/06 更新
2004/10/09 再更新
阿部まさんの掲示板によると、永久チップの場合カウントアップ数が通常の0x10倍(16倍)になるとのことです。
詳しくは、http://fc2bbs.com/bbs?action=reply&uid=34726&tid=1252850
掲示板のログがなくなってしまったので、こちらをどうぞ※をご覧ください。(KQUさん、Thanks!!!)
これでは連続供給用に有用な永久チップが使い物にならないじゃないですか!!(泣)
何ででしょう??ロットによって違うらしいですが…
さすが、EPSON。やることが違いますなあ。純正ICチップじゃなかったら素早く修理行きにさせるとは…
インクレベルのリセットまでSSCにお任せするしかないのでしょうか…
ところで、SSCにはまだ返事が来ません。スパムメールと勘違いされてるのでしょうか?
ちなみに、リセット方法はまだ全然進んでいません。
(※まずい場合は消去します)
11/08 更新
googleで検索すると、EPSONのFTPサイトにもサービスユーティリティがあるとのこと。
ftp.epson.comにannonymousログインし、driversディレクトリから、epson10???.exeを一括ダウンロード(!!)
大半はプリンタドライバやTWAINドライバでしたが、サービスユーティリティ(純正!)もありました。
たとえば…
epson10208.exe Stylus Photo 2000P(95/98/Me)
epson10281.exe Stylus COLOR 580(98/Me)
epson10282.exe Stylus COLOR 880/880i/888(95)
epson10284.exe Stylus Photo 780(95/98/Me) ※Main Board Replacement Prog.
epson10285.exe Stylus COLOR 880/880i/888(98/Me)
epson10303.exe Stylus COLOR 780(95)
epson10304.exe Stylus COLOR 780(98/Me)
epson10330.exe Stylus COLOR 777/777i(95/98/Me)
epson10356.exe Stylus Scan 2500 ※Adjustment Utility
epson10380.exe Stylus C60(95/98/Me)
epson10381.exe Stylus C80(95/98/Me)
epson10383.exe Stylus Photo 890/1280(95/98/Me)
epson10640.exe Stylus COLOR 480SXU/580(95/98/Me)
epson10641.exe Stylus Photo 785EPX/825
ただ、SSC Service Utilityはこれら全部に対応している上に、これら以外のものも対応しているので、意味はないかも。 また、いずれもWindows 2000やXPには対応してないようです。
PM-970Cで試したものの、何かボタン(インクレベルリセットなど)をクリックするとアプリケーションがフリーズしました。
EEPROM dumpなど、興味深いものもあるので、ぜひ使用レポートをお願いしたいのですが…
※Main Board Replacement Prog.にあるEEPROM initial settingなどは大変危険です。自己責任で!
2/18 更新
なぽちゃんさんのサイトの【急告】(リンク先は連続供給のトップページです)より、
「修理後のPM-980Cは永久チップ装着時に正常に印刷できない」ことが判明。
しかし、これがエプソンの意図なのか、偶然なのかは不明です。
PM-980Cでは、以前から永久チップをつけると廃インクカウントが通常の0x10倍進む現象(6.を参照)が報告されていました。
ロットによって違うかもしれませんが、永久チップを使用する際は注意が必要です。印刷できないとなれば、永久チップを使わない以外対処法はありません。
今のところ、PM-970Cはそのような現象はないようですが、修理をした後同様の現象が発生する可能性はあります。
リセッターを使わなければならないと考えると、面倒ですなあ。
2006/1/25 更新
テストレポートを初めて送ってから2年が経過したとき、ようやく作者の方からメールが来ました。
「最新バージョンでテストレポートを2つ作ってください。手動クリーニング前と後で」
急いでテストレポートを作ると、1日もたたずに「前向きに対応する」と返事が返ってきました。
すばらしい!!きっといつかは次期バージョンでは対応してくれるはず。次期バージョンが楽しみだ・・・
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