ふたご1  「人と話をするときにそんなフランスパンなんかくわえて。」

ふたご2  「いやいやどうも。」

ふたご1  「山梨県の石和温泉で全国へそのまちサミットが開かれたそうです。」

ふたご2  「へそ。」

ふたご1  「そう、自分の町が中心にあたると主張する全国の町の団体、全国へその町協議会の人が集まったのです。」

ふたご2  「なんかそんなとこが集まったらケンカになりそうですが。」

ふたご1  「15市町村も集まったそうです。」

ふたご2  「そんなに日本はへそが多いんかい。」

ふたご1  「きっと母親が15人だったのでしょう。」

ふたご2  「どういう状態だ。」

ふたご1  「とにかく日本の中心というのだけでも群馬県渋川市、長野県松本市、兵庫県西脇市、千葉県銚子市、栃木県田沼町、山梨県石和町と、六つもの市町が主張しあっているのです。へその本家の主張争いは一応ご法度とされた大会ですが、腹の底ではもうすぐにでもつかみかかりたいくらいの思いがうずまいているのです。」

ふたご2  「いやな集まりだなあ。」

ふたご1  「本物のへそを見つけるのは簡単なのですがねえ。」

ふたご2  「どうやって。」

ふたご1  「雷を落としてみて、その町が無くなったら、そこが真のへその町です。」

ふたご2  「雷はへそを持っていくというからね。」

ふたご1  「われこそが真のへそのまちだと証明したい町の人は、今すぐ町の菅原道真を大宰府に左遷してください!」

ふたご2  「雷を落とすのにそんな方法使うな!」

ふたご1  「ちなみにへそのまちだけに臍帯血バンクの話もしたそうです。」

ふたご2  「へー。そー。」

ふたご1  「さあ、生まれ変わった気持ちで次の話題です!」

ふたご2  「ごめん。」

ふたご1  「富山のスキー場で全長828メートルに及ぶ世界一の流しそうめんが行われたそうです。」

ふたご2  「流しそうめんをねえ。」

ふたご1  「流し終わったそうめんは雪のかわりにゲレンデにするというからムダが無いですね。」

ふたご2  「そんなぬめぬめしたゲレンデはいやだ。」

ふたご1  「スペースシャトル「ディスカバリー」が地球に帰還しました。」

ふたご2  「はい。」

ふたご1  「半年間国際宇宙ステーションにいた三人の宇宙飛行士と宇宙ステーションのいらなくなった荷物を1678トンも積みこんで帰ってきたそうです。」

ふたご2  「そんなに出ますか。」

ふたご1   「汚れた衣服やいらなくなったハードウェアだそうです。」

ふたご2  「ふーん。」

ふたご1  「しかし宇宙飛行士というのも優雅なもんですね。」

ふたご2  「何がですか。」

ふたご1  「半年間とはいえ、たった三人で1678トンも服を着てたんですよ。」

ふたご2  「いや、重いのはハードウェアで。」

ふたご1  「裃やタキシードや衣冠束帯や大礼服でしょう。そんなに重いわけないじゃないですか。」

ふたご2  「いや、そういうお堅い服という意味やなくてね。」

ふたご1  「きっと宇宙飛行士は30分に一度服を着替えていたというオーストリアの宰相カウニッツをもはるかに上回るおしゃれさんなのでしょう。」

ふたご2  「ハードウェアというのは機械という意味であってやね。」

ふたご1  「何?普通の服を着るだけではあきたらず、機械まで着とるのか宇宙飛行士どもは!機械の皮をかぶった宇宙飛行士め!」

ふたご2  「どういう怒りかわからん。」

ふたご1  「奴等一見非人間的なふりをしながらその下ではどくどくと熱い血が流れてやがるのだ!」

ふたご2  「それはののしっているのか?よく考えてみろ。宇宙みたいなとこに行っておしゃれして誰に見せんねん。」

ふたご1  「見せる相手なら山ほどおるだろうが!」

ふたご2  「どこに。」

ふたご1  「気象衛星や軍事衛星の衛星写真に写るつもりだったのだ!」

ふたご2  「それは見せがいがあるねえ。」

 

8月24日、ぽぽちゃん怖い。


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