ふたご2 「無理して食うな。」
ふたご1 「エリザベス女王のお風呂のひみつ。知ってるかい?」
ふたご2 「知らないし知りたくもないなあ。」
ふたご1 「エリザベス女王の浴室には王冠をかぶったアヒルちゃん人形が置いてあるんだって。」
ふたご2 「へー。」
ふたご1 「興味ないですか。」
ふたご2 「全然。」
ふたご1 「でもこれがウサマ・ビンラディン氏の浴室だったらどうです。」
ふたご2 「そうだったらびっくりする。せやけどそうやないからね。」
ふたご1 「そうはおっしゃいますが、あの謹厳実直なエリザベス女王が夜な夜なアヒルちゃんと入浴しているんですよ。これはなかなかびっくりする光景ではないですか。」
ふたご2 「まあ意外っちゅうたら意外ですけどね、そこまで驚くほどのことじゃないですが。」
ふたご1 「じゃあ入浴しているのがウサマ・ビンラディン氏ちゃん人形だったらどうです。」
ふたご2 「そうだったらかなりびっくりする。せやけどそうやないからね。」
ふたご1 「もうええわ!こんなしょうもない話!」
ふたご2 「投げんな!」
ふたご1 「日本プロ野球でやめる監督の人が多いですね。」
ふたご2 「巨人の長島監督、中日の星野監督、オリックスの仰木監督、西武の東尾監督と、有名な監督が多くやめるのが今年の特徴です。」
ふたご1 「それぞれ、球団を日本一に導いたり、数多くの名選手を育て上げたり、麻雀をしたりと偉大な業績を残していらっしゃいますしね。」
ふたご2 「最後のは東尾監督だけね。」
ふたご1 「これらの監督は90年代のプロ野球を支えた監督たちですからね。そういった監督達が去る…。ついに昭和が終わった。と、いう感じですね。」
ふたご2 「90年代は思いっきり平成やけどね。」
ふたご1 「新監督は巨人が原、オリックスが石毛と新世代の監督になったのですね。」
ふたご2 「この人達は80年代から90年代前半にかけて活躍した人たちですからね、世代交代、という感じですね。」
ふたご1 「そうです。フレッシュな新世代です。中でも原監督といえば巨人軍監督としては初めて野球殿堂入りしていない監督、いわゆる「平民監督」として期待されているのですよ。」
ふたご2 「いや、殿堂入りはこれからするかもしれんから。」
ふたご1 「原政権の当面の目標としては、巨人の民主化をすすめるために長嶋、堀内、川上といった元老達の干渉と現役選手たちの意見の調整を行うことが急務といえるでしょう。」
ふたご2 「うーむ。」
ふたご1 「やりすぎて東京駅で腹を刺されないようにね!」
ふたご2 「わかりにくい話だなあ。」
ふたご1 「とにかくただでさえ巨人戦の人気は落ちているんです。それから「長嶋人気」をぬいて、人気アップを命令されているのです。原新監督の前途はたいへん厳しいものです。」
ふたご2 「メジャーリーグ人気がすごいし。来年はワールドカップもあるのにねえ。」
ふたご1 「そこでプロ野球人気回復のため、新しい方法を考えました。」
ふたご2 「またですか。」
ふたご1 「これまで人気が今ひとつぱっとしないスポーツを盛り上げるのにはよく芸能界のアイドルなどが用いられてきました。」
ふたご2 「バレーボールとかね。」
ふたご1 「しかし、始球式でアイドルなんか使ってもちょっと話題になる程度で何の役にも立ちません。ここはひとつ実力をアップする方向で行かなくては。」
ふたご2 「まあいいプレーをすれば客もきますよ。」
ふたご1 「そこでヘッドコーチとして平田満氏を招聘。」
ふたご2 「渋い!」
ふたご1 「これまで巨人の選手にどうも欠けていた渋さを補強し、立っているだけで人生の哀愁などを出せるようにします。」
ふたご2 「出さんでも。」
ふたご1 「そしてテレビ番組に出る際の対策としてトーク専門コーチとして磯野貴理子氏を招聘!」
ふたご2 「元チャイルズ!」
ふたご1 「これまで巨人の選手にどうも欠けていたトークにおけるうそ臭さを補強し、ネタっぽさを出せるようにします。」
ふたご2 「出すな出すな。」
ふたご1 「これで巨人戦の視聴率もクラゲ登り!」
ふたご2 「クラゲやったら流されるだけやろ!」
10月5日、「何、原がやられたと、どこをやられたんだ。」「ハラです。」「原がやられたのはわかっとる。どこをやられたんだ?」「ハラです。」
「だから原がやられたのはわかっとる。どこをやられたかと聞いとるんだ。」「だからハラです。」
(大正10年11月4日、枢密顧問官三浦梧楼と元田肇鉄道相の会話。)