ふたご1 「お前のような奴には灰皿をぶつけてやる!」
ふたご2 「すっかり暑くなりました。」
ふたご1 「ゴールデンウィークも終わるとなると訳のわからん事件がありまして。」
ふたご2 「横田基地の日本人一家潜入事件ですか。」
ふたご1 「香川県の高松市からはるばる神奈川の横田基地までやってきてねえ。制止を振り切って輸送機に乗り込んだという事件ですよ。」
ふたご2 「意外と米軍も平和ボケしているんやね。 」
ふたご1 「…今が好機とあのお方にご報告せねば…。」
ふたご2 「あのお方って誰やあ!」
ふたご1 「しかしまあね、これが別に危害を加えたりするつもりじゃなかったからいいですけどね、もしなんかのテロリストだったら大変ですよ。」
ふたご2 「戦闘機か爆撃機とか兵器には事欠きませんからね。」
ふたご1 「核とか。」
ふたご2 「無い。」
ふたご1 「断言できるか。」
ふたご2 「そう言われるとなあ。」
ふたご1 「まあそんなところに入っていったのがこの親子ですが、なぜそんな事をしたかというと、「日本は危険な事ばかりで嫌になった。アメリカに亡命したい。」といってるそうです。」
ふたご2 「アメリカいうたら危険の本場やけどなあ。確かに日本も事件は増えたけどそんなにいやになるほど何があったのか。」
ふたご1 「それはわかります。彼らは香川県から来たんですよ。」
ふたご2 「それが。」
ふたご1 「こんなうどんばっかり嫌やあー!」
ふたご2 「香川だけやっ!」
ふたご1 「何かといえば金毘羅金毘羅で。」
ふたご2 「意味が分からん。」
ふたご1 「何が瀬戸内海は日本のエーゲ海よ。」
ふたご2 「小豆島でオリーブが取れるからね。」
ふたご1 「そうだわ。アメリカに行こう。アメリカなら、和製レオナルド・ディカプリオとかジェームス・ディーンみたいな女の子とかいわれずにすむわ! 」
ふたご2 「それが危険か。」
ふたご1 「そんなわけで横田基地にやってきたのですよ。」
ふたご2 「危ない思いして軍用機に乗らんでも。」
ふたご1 「まあ危ないのは彼らの頭という事で。」
ふたご2 「思っていても口に出せん事をさらっと言うな!」
ふたご1 「インド人が10億人を突破したそうですが、10億人がびっくりするとすごい勢いのびっくりですね。」
ふたご2 「面白いかどうか考えて言え。」
ふたご1 「まあ冷たい言い方。」
ふたご2 「やかましい。平家の生き残り、建礼門院ゆかりの京都の寂光院が放火されたそうですが。」
ふたご1 「間違いなく源氏のしわざですね。」
ふたご2 「なにをいまさら。」
ふたご1 「お前ら平氏は平家とも呼ばれやがって。和紙ら源氏は源家とは呼ばれへんのに!」
ふたご2 「そんな事で怒るな。」
ふたご1 「その上カニにまで名前をつけてもらいやがって。」
ふたご2 「それはお前らが平家を滅ぼしたからやっ!…ヘイケガニのことで、裏に顔に似た形がある事から、平家の怨霊がのりうつったというカニで・・・。」
ふたご1 「説明までしてもらいやがって。」
ふたご2 「お前がわかりにくい事言うからや。」
ふたご1 「平家の落ち武者の隠れ里まで作りやがって。」
ふたご2 「それはお前らが勝つからやっ!」
ふたご1 「こうして日本は源氏の怨霊によってえらい目にあうのです。」
ふたご2 「ああそれであの一家もアメリカに亡命を。」
ふたご1 「しかしアメリカにはケネディ氏の怨霊が。」
ふたご2 「外人は怨霊にすな。」
5月12日、昭和の日があるんだったら明治の日や大正の日や慶応の日や天文の日や寛政の日や元禄の日や応永の日や延暦の日や天平宝字の日や和銅の日や大化の日も作ればいいのに。