関本市連続殺人事件公判記録

第一回公判

北東京地方裁判所第二小法廷

裁判官
裁判長   三浦かず吉
判事    橋場村義
判事    芝浦半次
書記    ヤン・ルークパンチャマ
書記   佐島勘蔵

検察官
主席検事  ポケ田紋三
検事  錦織権
検事  真島昌子

弁護人

弁護士  柿崎鹿鍋吉
弁護士  中島ひろ子
声  玄田哲章


被告人

食田パン吉



島崎和歌子(友情出演)

丹波哲郎(特別出演)





人定質問

裁判長三浦「被告人の名前と住所、職業を述べてください。」

被告人食田「大阪府からやってきた、食田パン吉です。今日は、かわいい彼女を作ろうと思ってやってきました。よろしくお願いします。」

「裁判長!」

主席検事ポケ田「被告人は大変スベっています!」

弁護士中島「裁判長!決してスベっていません!」

裁判長三浦「今のは公正に見てスベったものと判断します。被告人、事前にネタを繰りすぎるとかえってわけがわからなくなるということを知っておいてください。」

被告人食田「はっ。」

裁判長三浦「では、検察官、起訴状の朗読を。」

主席検事ポケ田「はい。

起訴状朗読

平成14年検第152582号 152583号 152584号
起  訴  状
左 記 被 告 事 件につき公訴を提起する。

平成 14年 八月一三日 北東京地方検察庁
    検 察 官 検 事 
北東京地方裁判所 殿
本 籍 北東京都北世田谷区南五丁目四番地
住 居 同都同区北狸穴六丁目一番一一号ハイツヒトラー四五六二七八九一四号室
職 業 殺人鬼
( 勾 留 中 )  食田 パン吉
昭和五六年 七月一五日生

公  訴  事  実

 被告人食田パン吉は、日頃から殺人鬼であったものだが、平成十二年六月三日、いつものように北東京都北世田谷区馬路町維持四五六国体護持公園において
同区同町熱湯餅五六在住の会社員食田カエル代を
果物ナイフで腹部五ヶ所を滅多刺しにして惨殺していたところを
北葛飾区北那覇の会社員食田油臓に目撃され、
事件の口封じを目的として同人を
所持していたケーキナイフとバターナイフとペーパーナイフで
頭部、腹部、下腿部など十二ヶ所を刺し、出血多量で死亡させたものである。
       
罪 名 及 び 罰 条   殺人 刑法第一九九条



以上です。」



罪状認否

裁判長三浦「以上の起訴状に間違いはありませんか?」

被告人食田「あるっちゅうたらあるしないっちゅうたらないなあ。」

弁護士柿崎「どっちやねん。」

被告人食田「どないしょうかなあ。」

主席検事ポケ田「どないやねん。」

被告人食田「じゃあ無罪の50!」

裁判長三浦「では無罪ということで。」

弁護士中島「裁判長!被告人は明らかにスベっています!」

主席検事ポケ田「スベっていません!」

裁判長三浦「じゃあこれはヤヤウケということで。」

主席検事ポケ田「うけてるっちゅうねん。」

弁護士中島「スベってるっちゅうねん。」

証拠調べ手続

裁判長三浦「では検察側の証拠調べ手続きに移ります。検察官、証拠となる品を提出してください。」

主席検事ポケ田「はい、我々検察のほうで一生懸命探しました。そして証拠。見つかりましたよ。」

検事真島「中途半端なモノマネです。」

主席検事ポケ田「まずこれが現場に落ちていたバターナイフです。被告人の指紋がべっとりとついています。」

検事錦織「しかし、このスーパーフレッシュアップクリームを使えば!あっという間に落ちていく!」

主席検事ポケ田「これがフレッシュさ―!」


検事真島「今ごろ、こういうネタを使っていていいのでしょうか。」

主席検事ポケ田「そして現場付近で被告人が殺人を行っていたという目撃証言がたくさんたくさん寄せられています。」

検事錦織「これらの声は愛の小鳩事業団を通じて世界中の恵まれない子供達に届けられます。」

検事真島「声ではおなかはふくれません。」

裁判長三浦「以上ですか。」

主席検事ポケ田「まだありますが残りは次回のお楽しみということで。」

被告人食田「えー見た―い。」

主席検事ポケ田「がまんしなさい。」

被告人食田「はーい。」

裁判長三浦「では弁護側の証拠調べ手続きに移ります。弁護側、証拠となる品を提出してください。」

弁護人柿崎「はい。」

提出される弁護側の証拠とは何か。続きはCMの後!

弁護人柿崎「これです。この月餅です。」

裁判長三浦「げっぺい?」

弁護人柿崎「ええ、この月餅に、被告人の無実を立証する証拠が隠されているのです!」

主席検事ポケ田「ええっ!」

検事真島「何ですって!!」

被告人食田「何イッ!?」

裁判長三浦「静粛にっ!!」

CMの後も第一回公判まだまだ続くよ!






裁判長三浦「では第二回公判までごきげんよう!!」



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