
45歳。
そういえばよく知られている西郷隆盛の写真と思われているものがありますが、
あれは銅版画家キヨソーネの作品で、実は確実に西郷隆盛のものと
いわれる写真は一枚もないのだそうです。
上野の銅像も明治30年高村光雲が伝聞等を元にして作ったもので、
西郷夫人イトが除幕式で「こげなお人ではなかっ!」と
さけんだと言われていますから
じつは上図のような人だったのかもしれません。
教科書などあてにならないという話ですが
しかし教科書の影響力はつよく、数々の人の心に
深いキズを残しています。
たとえばこの絵。

いわゆる成金の風刺画であります。
ぜんぜんこんな絵ではなかったと思いますが、
そのへんは現代教育のゆがみとしてとらえていただきたい。
しかしこの絵の影響はすさまじく、
教科書に載る絵の中では
「産業革命前のイギリスの炭鉱で働かされる少年の図」
や
「大西洋を二頭身で飛び越える岩倉具視の図」
や
「アメリカやイギリスにそそのかされてロシアの煮ている栗を拾いに行く日本の図」
などをはるかにおさえ、子供達の脳裏にトラウマ―精神的外傷―を残しているのです。
それゆえ現代の子供達は、夜になると靴を見失い、札に火をつけて照らすために
大人のカバンをひったくり、刺し、金属バットでしばき、トペ・コン・ヒーロをかます。
そうしてその金で靴を照らす…。
現代社会の犯罪の増加はすべてこの絵に原因があると考えて間違いないのではないか。
今後の教科書改革ではもっと
「江戸時代の道具を文明開化の道具が殴りかかっている図」
や
「精子の中に小さい人間が入っていてそれが大きくなって赤子になるのだという前成説の図」
や
「ケンにホットドックをすすめるマイクの図」
や
「ケンに核武装をすすめるマイクの図」
などにがんばってもらうべきではないか――。
日本の将来のために心からそう憂う。
なにもないゆえ唐突に終了。
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