ふたご1  「あけましたねえ。」

ふたご2  「ねえ。」

ふたご1  「味の素インドネシアが大変なことになっていたそうですね。」

ふたご2  「製造段階で発酵菌の保存用培地『バクトソイトン』の製造過程で、豚酵素が使われているとして、イスラム教の戒律に抵触するということで大騒ぎになったのですね。」

ふたご1  「イスラム教徒は豚を不浄のものとして食べてはいけないのですから製造段階で使ってるとなっただけでももう使えないそうです。」

ふたご2  「ややこしいものですねえ戒律とは。」

ふたご1  「その上味の素はインドネシアでは大変重要な調味料なんですね。たとえばバリ島は料理がまずいので有名だったんですが、急にある時からおいしくなった。それは味の素がやってきたからだという話ですね。」

ふたご2  「じゃあ今はインドネシアの料理はまずくて仕方ないわけですね。」

ふたご1  「ですから今はインドネシアでは豚とウマがレースをしました。どちらが勝ったでしょう。正解は「トンカツ食ってウマかった!」というのも成立しないわけですよ。」

ふたご2  「日本以外ではもとから成立してへんけどね。」

ふたご1  「しかしね。これには裏事情がありまして。味の素を糾弾しているイスラム団体というのはワヒド大統領の支持母体であるイスラム団体と対立していて今回のことは大統領の政権基盤を揺るがすために仕組まれた陰謀だという話もありますね。」

ふたご2  「きな臭くなってきましたね。」

ふたご1  「まあ海の外である我々日本人は豚の角煮でも食いながら見守るしかないわけです。」

ふたご2  「イスラム関係ないからね。」

ふたご1  「そんな我々がインドネシアの人にできることといえば少しでもおいしい料理が食べられるように味の素を海に少しずつ流すことだけ。」

ふたご2  「届くかそんなもん。」

ふたご1  「魚もおいしくなって一石二鳥です。」

ふたご2  「まあそうだね。」

ふたご1  「それを食べた人間もおいしくなって一石三鳥。」

ふたご2  「人間おいしくなってどうすんねん。」

ふたご1  「手などから味の素がしみだしてすしが三倍おいしくなります。」

ふたご2  「化学調味料まみれの味がするねえ。」

ふたご1  「こうして手で作る料理、パンも手打ちそばも手こねハンバーグももちも何もかも味の素一色に染められていくのです…。」

ふたご2  「なにが「…。」や。」

ふたご1  「年賀状のお年玉くじが印刷ミスで数字部分が手書きで出回ってしまったそうですね。」

ふたご2  「手書きのがあたってもなんだか信憑性に欠けますね。」

ふたご1  「まあでもお札とかで額面が手書きとかよりはましですね。」

ふたご2  「子供が作ったみたいでね。」

ふたご1  「省庁改編で各省の看板も変わったんですが「国土交通省」の看板が手書きなのよりましですね。

ふたご2  「一生懸命書いたんや扇千景が。」

ふたご1  「文部省創設以来前の文部省の看板は使われてたらしいけど、手書きじゃもって20年でしょう。」

ふたご2  「そう言うなよ。森首相も「内閣府」のを書いたんやし。」

ふたご1   「それはもっと短そうですね。」

ふたご2  「なんでやねん。」

ふたご1  「政権が倒れた時に市民が看板にロープをかけて引きずり倒すんですよ。」

ふたご2  「旧ソ連のレーニン像やないんやからね。」

ふたご1  「テレビを見ながら食事をする家庭の子供は、そうでない家庭の子供に比べて、果物や野菜の摂取量が少なく、ピザやスナック菓子、カフェインを含む飲料の消費量が多い。 とアメリカのタフツ大学の研究であきらかになったそうですが。」

ふたご2  「やっぱりそういうピザとかのほうがテレビで流れるからねえ。」

ふたご1  「あとおもいっきりテレビやあるある大辞典とかを見ている家庭は毎日の買い物にすごくかたよりがあることがわかりました。」

ふたご2  「みのがココアゆうたらココア。マチャアキがアジゆうたらアジと。」

ふたご1  「はじめ人間ギャートルズが放送された地域ではマンモスの肉やサル酒の消費量が多くなります。」

ふたご2  「ないわそんなもん。確かに食いたくなるけども。」

ふたご1  「関西地方では元吉本新喜劇の原哲男氏がテレビに映る土曜日にはカバの消費量が多くなります。」

ふたご2  「誰がカバやねん。…ものすごくターゲットが狭いなあ。」

ふたご1  「ほかにも石立鉄男がうつればわかめ、西城秀樹がうつればカレー、西田ひかるが映れば深夜にカレーマルシェを作って誕生日パーティーを開きたくなります。」

ふたご2  「みなテレビの言いなりかい。」

ふたご1  「牧瀬里穂が映れば味の素。」

ふたご2  「東南アジア方面への旅行は控えてくださいね。」

 

1月12日、ちゃんとちゃんとの。


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