ふたご1  「おじいさんが生まれた朝に買ってきた鼠蹊部ー。」

ふたご2  「3月になっても雪が降ったり降らなかったり。」

ふたご1  「やめるならやめるってはっきりすればいいのに。」

ふたご2  「森首相ね。」

ふたご1  「中澤裕子や鈴木あみを見習え!」

ふたご2  「鈴木あみはやめるとは言ってないけどね。」

ふたご1  「何ィ!奴も森の眷族かッ!」

ふたご2  「言い回しが古い。」

ふたご1  「あれだけ本人の意思と関係なくまわりがやめるやめるとゆうてるのはめずらしいねえ。」

ふたご2  「やめないと言うてるのは小泉純一郎と亀井静香くらいなものです。」

ふたご1  「小泉さんは森派の会長だからともかく、亀井さんはなぜここまで森さんをかばうかご存知ですか。」

ふたご2  「しりませんが。」

ふたご1  「それは平成三年の宮沢内閣の時代にさかのぼります。」

ふたご2  「さかのぼるねえ。」

ふたご1  「当時、日本を震撼させたニュースがありました。     宮沢りえ、貴乃花婚約。」

ふたご2  「震撼はしてないやろ。」

ふたご1  「当時人気絶頂のアイドル宮沢りえと、若貴ブームで相撲界の寵児となった貴乃花。その二人の婚約のニュースは日本中をかけめぐりました。トップアイドル、角界の伝統、ちゃんこ、冬木弘道…。」

ふたご2  「それは冬木弘道やなくて宮沢りえのおかん。またわかりにくい。」

ふたご1  「ぶよぶよの腹。」

ふたご2  「ひっぱるなっちゅうねん。」


ふたご1  「そんな中、貴乃花は首相官邸を表敬訪問しました。笑顔で迎える宮沢首相。
そこで彼が言い放った言葉が…「宮沢です。」。」

ふたご2  「間違ってはおらんねんけどなあ。」

ふたご1  「首相の発言は日本中を狂乱のふちに陥れました。その発言により悲劇が起こりました。宮沢りえと貴乃花は破局、バブルは崩壊、大東亜戦争には敗北、赤穂藩改易…。」

ふたご2  「時代がめちゃくちゃだなあ。」

ふたご1  「その責任をとって宮沢氏は首相を辞任しました。そして時は流れて森政権の時代。」

ふたご2  「かえってきたねえ。」

ふたご1  「森首相の人気はあまりかんばしくありません。となると後継首相の問題が出てきます。誰がなるか。橋本か野中か小泉か。はたまた扇千景か山崎拓か。しかし、本当に自民党の意思が一致して推すのはすでに決まっていたのです。それが亀井静香その人なのです。」

ふたご2  「ほお。」

ふたご1  「亀井氏ももちろん乗り気でした。しかしそんなある日。
「亀井さん、亀井さんにあわせろっていう人が来ているんですが…。」
「いまはいそがしい。アポをとってからまた来てもらってくれ。」
「それが…。あっ!困ります!勝手に入ってこられては!」
「亀井君…。ひさしぶりだな…。」
「あ、あなたは!宮沢元首相!!!」
「ええっ!!あの伝説の!?」
「首相を退任されて以来ゴビ砂漠にその身を隠されていたと聞きましたが、まさか生きておられたとは!!」」

ふたご2  「財務大臣やってるのはなんやねん。」

ふたご1  「
「わざわざこうして出てきたのは亀井君、君に話したいことがあったのだ…。」
「な、なんでしょう。」
「君は…森くんの後に総理になるつもりかね。」
「ど、どうしてそれを!!」
「君には確かに総理としての実力はある…。しかし、今は総理になるべきではない…。」
「な、なぜです!!」
「君が総理になれば官邸にはさまざまな人が現れるだろう…。だが、もし彼が訪れればきみは、あの言葉を言わずにおれないだろう。」
「!!!!」
「あの言葉を言えば日本は間違いなく滅びる…。亀井君、日本を救ってくれ…。」
「ああっ!消えた!」
「…野中さんに電話してくれ。」
「は、はいっ!」
「不肖亀井静香、森首相を断固お守りするとな!」」

ふたご2  「アホかっ!!」

ふたご1   「アフガニスタンのイスラム政権タリバンがバーミヤン仏教遺跡をロケット砲で破壊しているということですが。」

ふたご2  「イスラムでは偶像崇拝を禁止しているからね。」

ふたご1  「そこで水ぶっかけで有名な松浪健四郎衆院議員らを説得のため派遣するそうです。」

ふたご2  「頭を冷やせということでね。」

ふたご1  「まあしかし松浪氏はアフガニスタンで体育教授をしていた経歴があったために今回のようにルートができたのです。何が幸いするかわかりませんね。」

ふたご2  「ほんまやね。」

ふたご1  「人生はラグビーのボールのようなものだ。楕円球はどこに転がるかわからないが、チャンスは必ずやってくる――。森首相の言葉です。」

ふたご2  「はあ。」

ふたご1  「ですから、ラグビー大好きの森首相もきっとどこかで役に立つはずです。」

ふたご2  「どこで。」

ふたご1  「たとえばもうすぐロシアの宇宙ステーションミールが落下廃棄されます。破片が日本に落ちてくることはまずないとされていますが、可能性はゼロではありません。破片が人を直撃する!」

ふたご2  「あぶないねえ。」

ふたご1  「その時!落ちてきた破片を森首相ががっちりキャッチ!」

ふたご2  「おおっ!」

ふたご1  「そしてそのままトライ!」

ふたご2  「トライすんな!」

 

3月9日、ぷー。


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