ふたご1 「そういうことを言われると思わなかったよ。」
ふたご2 「あたたかくなりましたねえ。」
ふたご1 「ミールも無事落っこちまして。」
ふたご2 「破片があぶないということもなくてね。落下地点のフィジーではまるで花火のようでしたと言うことです。」
ふたご1 「まあそれは一応おいときまして、今週は世界各地で大きな動きがあったのですよ。」
ふたご2 「日米首脳会談とか。」
ふたご1 「それは一応おいときまして。」
ふたご2 「おいとくんかい。」
ふたご1 「アメリカ政府がスパイ関与の疑いでロシアの外交官6人を国外追放にしたそうです。さらに40人のロシア諜報当局者をも国外追放にするということです。さらにロシア政府も4人のアメリカ外交官を国外追放することになったそうです。」
ふたご2 「米露スパイ戦争とでもいった感じですね。」
ふたご1 「まあそれは一応おいときまして。」
ふたご2 「まだおくんかい!」
ふたご1 「そして家畜の口蹄疫がヨーロッパ全土で大流行し、マケドニアではアルバニア系ゲリラと政府の衝突が起こり、ブラジルでは世界最大級の海上原油採掘施設が爆発、沈没しました。」
ふたご2 「もちろんそれも。」
ふたご1 「おいときまして。」
ふたご2 「ええかげんにせえ!」
ふたご1 「これを通すとあるひとつの重大な危機が世界に迫っているということがわかります。」
ふたご2 「危機って何。」
ふたご1 「 世界戦争ですよ。」
ふたご2 「なんでやねん!」
ふたご1 「いいですか、アメリカとロシアの二大国がスパイを送ってまで突き止めなければならないこと、それは戦争計画以外の何があるでしょうか。」
ふたご2 「経済問題とかなんぼでもあるやろ。」
ふたご1 「そしてヨーロッパ全土の口蹄疫の大流行、これはもう細菌兵器の予行演習としか思えないじゃないですか。」
ふたご2 「思うのはお前だけじゃ。」
ふたご1 「ある筋からの命を受けヨーロッパ全土に口蹄疫菌をばらまくアルバニア系ゲリラ!ゲリラをマケドニア政府が追い詰め、NATO軍とともに鎮圧にむかうが、その頃ブラジルでは別のゲリラが海上原油採掘施設を破壊する!CIAの諜報網はロシアの情報機関が暗躍しているとつきとめ、国内の情報部員を追放するが、実はCIAはニセ情報をつかまされており、ロシアの情報部はまったく関与していなかったのだ。そして米露が対立している隙に各地で起こる謎の事故、事件!いったいこれはどういうことだ!?」
ふたご2 「お前の頭がどうなっとるんだ。」
ふたご1 「そしてマイク・タイソンの家は四分の一に値下げしても売れず、明和電機の兄が定年退職し、猿の惑星が28年ぶりにリメイク!世界の戦雲が徐々に濃くなっていく!」
ふたご2 「ここ一週間のニュースを羅列しただけやないかっ!やる気あんのか!」
ふたご1 「一方その頃森首相は。」
ふたご2 「森首相にもっていったらオチると思うな!」
ふたご1 「この手ももう少しで使えなくなるかと思うと悲しい限りですね。」
ふたご2 「そんなもんにすがって逃げようとするお前が悲しいわ。」
ふたご1 「トヨタ自動車の「カムリ」がアメリカでの盗難被害車種1位になったそうです。」
ふたご2 「それはええことなんか悪いことなんか。」
ふたご1 「しかも1位から4位までを別の年式の「カムリ」が占めているということでアメリカの車泥棒の人気を独り占めしているそうです。」
ふたご2 「やだなあ。」
ふたご1 「ですから「カムリ」に乗っている人のかなりの割合が車泥棒と言うわけです。」
ふたご2 「いや、自分でのるために盗んだわけやないやろ。」
ふたご1 「しかもその盗んだ車を他の車泥棒に盗まれたりしてね。」
ふたご2 「人気やからね。」
ふたご1 「あ、このカムリよう見たら前におれが盗んだカムリやないか!」
ふたご2 「まあそんなこともあるでしょう。」
ふたご1 「ですからカムリを盗まれた人は他のカムリを盗んでいけばいずれ自分のカムリにめぐり合えるわけです。」
ふたご2 「んなアホな。」
ふたご1 「そうして盗み盗まれをくりかえしていればアメリカ盗難被害車種1位の座は永遠にカムリのものです!」
ふたご2 「何を期待しとんねん!」
ふたご1 「一方その頃森首相は。」
ふたご2 「やめいっちゅうに!」
3月23日、盗んだカムリで走り出す。