ふたご1  「おくらほますたんぴーと」

ふたご2  「やっと涼しくなりまして。」

ふたご1  「やっとあまり電気代がかからなくなりましたね。」

ふたご2  「クーラーにばかり頼っているからですよ。」

ふたご1  「私はクーラーなぞ使っていませんよ。」

ふたご2  「じゃあ何で8000円も電気代がかかったのですか。」

ふたご1  「自動流しそうめん機をずっと回していたからです。」

ふたご2  「回すなそんなもん。」

ふたご1  「夏といえば流しそうめんじゃないですか。」

ふたご2  「何もかも間違い過ぎや。」

ふたご1  「秋といえばスポーツの秋。それで全自動スポーツ機を買いに出かけたわけですよ。」

ふたご2  「たいがいにしてくれ。」

ふたご1  「しかしいかんせん3万円もするのであきらめざるを得なかったのですよ。」

ふたご2  「あったんかい。」

ふたご1  「ところでなんで君は僕の家の電気代を知っているの。」

ふたご2  「実は僕は関西電力に近いものに勤めているのですよ。」

ふたご1  「日本の電気の三分の一は原子力で作られています!」

ふたご2  「今言うな!」

ふたご1  「で、知ってる?細川護煕元首相、ラジオやってるらしいで。」

ふたご2  「殿。」

ふたご1  「映画出演から知事になったり政党作り、挙げ句の果てには首相と、多趣味な人ですね。」

ふたご2  「趣味でやるな。」

ふたご1  「政治が趣味でいいじゃないですか。」

ふたご2  「趣味や道楽で政治やられてもなあ。」

ふたご1  「大正時代の庶民の最大の娯楽は、政治だったのですよ。」

ふたご2  「あの時代は選挙権持ってる人も少ないじゃないですか。」

ふたご1  「とんでもない。ちゃんと参加してましたよ。」

ふたご2  「どうやって。」

ふたご1  「暴動暴動、また暴動でね。」

ふたご2  「あかんがな。」

ふたご1  「でも政治離れとか言うのは政治より面白いことがたくさんあるから、興味が政治に行く人が少ないからなので、政治に興味を持たないというのは当たり前なんですよ。」

ふたご2  「へえ。」

ふたご1  「だから政治離れを食い止めるにはすべての娯楽を禁止することですよ。そうすればみんないっせいに政治に興味持ちますよ。」

ふたご2  「そんな政府は倒すしかないからね。」

ふたご1  「なんて反社会的な考えをする人だ君は!」

ふたご2  「君や君。」

ふたご1  「しかし君なんか今日はつっこみが穏やかやね。」

ふたご2  「カルシウムをとっているからね。」

ふたご1  「はあそうですか。」

ふたご2  「あと眠たい。」

ふたご1  「はあ。」

10月7日、天王寺動物園のへん

 

まめちしき  大阪市営地下鉄動物園前駅のホームの壁にはたくさんの動物が描かれているが、どれもこれもやるせない眼差しをしている。

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