世界三大珍味
一般に世界三大珍味とはキャビア・フォアグラ・トリュフの三つです。
しかし、珍味という割には古くからフランス料理・イタリア料理・ロシア料理に使われ、
最近では中華料理やトルコ料理や日本料理やにも使われ、
世界三大料理を制覇してあまりあるポピュラーなものになっているのです。
まったく「珍」ではありません。
しかもこの世界三大珍味は「世界三大」の中で最も有名です。
世界三大がっかり名所(デンマークの小便小僧・シンガポールのマーライオン・ドイツのローレライ)や
世界三大ゴム生産国(タイ、マレーシア、インドネシア)や
世界三大ピピン(小ピピン《カール大帝の父》・中ピピン《小ピピンの祖父》・大ピピン《中ピピンの祖父》)や
世界三大ダンボール機械メーカー(アメリカのKoppers社、ほか)
世界三大ワイン短編小説(ロアルド・ダール「味」、ほか)などにくらべると
ケタ違いに有名です。
珍…それは珍しいもの。それがこんなにポピュラーでは
倭王珍(反正天皇説や仁徳天皇説などがある)に顔向けができません。
珍しいといえば必ず名のあがる食べ物がありますが、
イヌイットの料理キビャック(アザラシの内臓を抜き取りその中にウミツバメ、
アパリアスをたくさん詰め込み醗酵させ、肛門から吸い出して食べる)や
日本の料理土粥(赤土を煮て上澄みの液を飲む)や
中華料理の猿の脳の活け作りなどというのはあまりにメジャーでいけません。
もっともっと珍なのが珍味であるべきです。
淀川。近畿地方中央部を流れる一級河川である。
琵琶湖から流れだし、大阪湾に注ぐこの一級河川は、
大阪府や兵庫県の人々の水源となり、
飲料水や生活用水として使われています。
人体はその70%が水分でできています。
つまり大阪人や兵庫県人の体の70%は一級河川・淀川で
できているといっても過言ではないのです。
そんな一級河川・淀川はもちろん味のほうも一級です。
阪神工業地帯の工場が立ち並ぶ大阪府を
華麗に駆け抜ける一級河川は、
トリクロロエチレンやテトラクロロエチレンなどの成分を豊富に含み、
クリプトスポリジウムなどの微生物の働きで、
その味をますます芳醇にしています。
最近、この一級河川・淀川の水を嗜好する「淀川美飲倶楽部」が発足し、
日曜日になると愛用のストローを小脇に抱えた
水飲み人達がほの緑色の川岸に集結し、
水をすすっている姿がよく見られます。
マニアの中では
「日曜日より工場が稼動している金曜日のほうが味にキレがある。」
「下流で赤潮が発生した時には上流の味がよくなる。」
「ピラミッドの中心部にカミソリを置くと切れ味がよくなる。」などの話が
まことしやかに語り継がれています。
そんな一級河川・淀川の水の中でも、次代の三大珍味として
世界をになうにふさわしいものは、
淀川河口点より12.850332km上流の 河央部 (右岸から52.6m地点)の
水深32.26cmの水です。
中でも「ふみの日」にとれたものは毎年マニアの中でも
激しい争奪戦が繰り広げられています。
他にも
淀川河口点より12.856332km上流の左岸近くの水深2.26cmの水、
淀川河口点より12.856332km上流の左岸近くの水深2.28cmの水、
淀川河口点より12.856332km上流の左岸近くの水深2.29cmの水、
淀川河口点より12.856332km上流の左岸近くの水深2.299cmの水、
淀川河口点より12.856332km上流の左岸近くの水深2.2999cmの水、
淀川河口点より12.856332km上流の左岸近くの水深2.299999cmの水などが
世界三大珍味としてノミネートされています。
他の一級河川にもがんばってほしいものですね。
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