ふたご1  「郁恵、井森のお料理ダンカン。」

ふたご2  「息子さんは甲子園君です。」

ふたご1  「有名なギネスブックというのがありますが、売却されるそうです。」

ふたご2  「今までギネスビールの会社が発売してたのじゃないですか。」

ふたご1  「そのギネス社とグランド・メトロポリタン社が合併したディアジオ社が、ギネスブック出版事業をメディア企業のギュレイン・エンターテインメント社に売却することで話が決まったそうです。」

ふたご2  「ギネスブックという名前が変わるわけじゃないでしょうね。」

ふたご1  「まあギュレイン社の目的もギネスブックの世界的なブランドとコンテンツが欲しかったのでしょう。なにしろギュレイン社はあの機関車トーマスなどで知られるメディア企業です。世界への進出の足がかりにするつもりじゃないでしょうか。」

ふたご2  「なるほど。そのためにギネスブックを利用するわけですね。」

ふたご1  「「世界で一番顔のある機関車はアルフレッドの23個である。」と載せたりね。」

ふたご2  「そんな地味な利用法しかないのか。」

ふたご1  「まさか。4550万ポンド(約80億円)も出したんですよ。ギネスブックの骨の髄までしゃぶらずにおれようか。」

ふたご2  「やだなあ。」

ふたご1  「世界中のテレビ局に「ギネスブックショー」という番組を配信します。いろんな世界一の人を集めて放送します。」

ふたご2  「なんかどっかで見たことあるような番組だな。」

ふたご1  「しかし、この番組は他の似たような番組では見られない、すごい人が集まっているのです。」

ふたご2  「ほうどんな。」

ふたご1  「128冊のギネスブックを飛び越えられるギネスブック飛び世界一、ギネスブックを38メートル投げられるギネスブック投げ世界一、ギネスブックを38分で読み終わることのできるギネスブック速読世界一、ギネスブックを生涯で36冊食べたギネスブック大好き世界一とか。」

ふたご2  「ギネスブック使っただけかい!」

ふたご1  「世界一、高価な本はギネスブック。ギュレイン・エンターテインメント社がディアジオ社から4550万ポンドで買い取った。」

ふたご2  「うまいことまとめた気になるな!」

ふたご1  「写真週刊誌FOCUSが休刊。」

ふたご2  「昔はすごい勢いで売れていたものですが。」

ふたご1  「しかし写真週刊誌というのも変な言い方ですね。」

ふたご2  「「スクープ等の写真」をメインとしているから写真週刊誌でしょうが。」

ふたご1  「じゃあ「半裸や全裸の女性」をメインにしているのは女性週刊誌か。」

ふたご2  「それは男性週刊誌だなあ。」

ふたご1  「なぜ「女性」週刊誌じゃないのだ。」

ふたご2  「その雑誌のターゲットとなる読者層が「男性」だからです。

ふたご1  「じゃあ「写真週刊誌」のターゲットとなる読者層は「写真」みたいじゃないか。」

ふたご2  「…違うなあ。

ふたご1   「「ゲーム雑誌」のターゲットとなる読者層は「ゲーム」みたいじゃないか。」

ふたご2  「それは「ゲーム好きの人」という意味だろう。」

ふたご1  「ということは「写真週刊誌」のターゲットとなる読者層は「写真好きの人」みたいじゃないか。」

ふたご2  「まあある意味そうかな。」

ふたご1  「じゃあその読者層は衛星写真や心霊写真やレントゲン写真やモンタージュ写真やキルリアン写真や御真影など写真なら何でも好きで好きでたまらない人みたいじゃないか。」

ふたご2  「なんでもってわけじゃないだろう。スクープ写真が好きなわけで。」

ふたご1  「じゃあ「旅行雑誌」のターゲットとなる読者層はハワイ旅行が好きで好きでたまらない人なのか。ハワイ旅行は好きだけど旅行自体は好きでもなんでもないのか。まったくハワイ旅行以外に興味がない人みたいじゃないか。」

ふたご2  「いや、そういう人もゼロではないかもしれないけど、メインの読者層は旅行自体が好きな人で。」

ふたご1  「じゃあはっきりわかるように「スクープ写真週刊誌」と言ったほうがいいじゃないか。」

ふたご2  「まあ「スクープ誌」という言い方もあるけどね。」

ふたご1  「しかしスクープが取れなかったらその号の雑誌はスクープ写真週刊誌じゃないじゃないか。」

ふたご2  「いや、スクープは毎週取れなくてもねらいはそれだから。」

ふたご1  「しかし、たまにしかスポーツがのらないけれどもねらいはスポーツを伝えることという新聞はスポーツ新聞といえないじゃないか。」

ふたご2  「ねらいがスポーツなのになんでたまにしかスポーツを載せんのだ。」

ふたご1  「しかも写真なのに捏造記事がメインだったりすることもあるじゃないか。」

ふたご2  「「捏造週刊誌」とは言えんからなあ。」

ふたご1  「羽根はもうぼろぼろじゃないか。人間よ、もうよせこんなことは。」

ふたご2  「なぜぼろぼろの駝鳥。」

 

7月6日、高村光太郎です(片岡鶴太郎風)。


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