ふたご1  「生命だけは平等だ。」

ふたご2  「だけですか。」

ふたご1  「参議院選挙を前にして、小泉首相の言動が話題になっております。」

ふたご2  「靖国神社公式参拝問題やホームレス発言とかね。」

ふたご1  「今回はその中でもぜんぜん話題になっていない問題発言からいってみましょう。」

ふたご2  「その姿勢はどうかなあ。」

ふたご1  「これは、サミットの際、ドイツのシュレーダー首相と小泉首相が会談した中で出た発言です。まず、小泉首相がヨーロッパではその髪型から「ベートーベン」と呼ばれていることをふまえてください。」

ふたご2  「ふまえて。」

ふたご1  「シュレーダー首相が小泉首相に対して「葛飾北斎の画集」を持っていることを話したところ、小泉首相は「日本人は北斎は知らなくてもベートーベンは知っている。」と答えたそうです。」

ふたご2  「なるほどそんなものかもしれないなあ。」

ふたご1  「感心してどうするんですか。あなたにはこの問題発言の問題がわからないのですか。」

ふたご2  「どの問題が問題発言の問題なんですか。」

ふたご1  「いいですか?「ベートーベン」とは、つまり小泉首相のことなんです。つまり「世界美術史に大きな影響を与えた大浮世絵師葛飾北斎」よりも「ベートーベンこと小泉首相」のほうが日本人には知られているということ―――。つまり、自慢です。」

ふたご2  「そんなことが問題発言かっ!!」

ふたご1  「冗談です。まあ聞いてください。「ベートーベン」が隠語ならば「北斎の画集」も隠語なのです。まず「画集」ですが、これは絵に描いたような確かなもの、つまり「証拠」を表しています。こう考えるとこの会話はこうです。

「私は「北斎」の証拠を持っている。」

「日本人は「北斎」よりも私(小泉首相)を知っている。」

どうでしょうか。」

ふたご2  「どうなんや。」

ふたご1  「つまりですね、ドイツは「北斎の証拠」を公表すると言って小泉首相に脅しをかけたのです。」

ふたご2  「なんでドイツが日本を脅したりするんですか。」

ふたご1  「地球温暖化防止会議で、ドイツはじめEUがすすめる「京都議定書」が発効するためには日本の批准が絶対に必要です。また、NMD防衛システムやエシュロンなどのさまざまな問題で、EUはアメリカに対し重大な危惧を抱いています。日本をEU側に取り込む必要がEUにはあるのです。」

ふたご2  まあそれらしい理由やけどね。」

ふたご1  「おりしも日本は参議院議員選挙の真っ最中です。「北斎」が公表されれば小泉自民党は大敗北を迎えることが確実だと、シュレーダー首相は脅したのですが、小泉首相は日本人は「北斎」よりも「小泉首相」を信じると言ってその脅迫が効果がないとはったりをかましたのです。」

ふたご2  「じゃあその脅しの材料の「北斎」ってなんなんですか。」

ふたご1  「まず北斎の「北」という字、これは「そむく」という意味があります。つまり反逆するという意味です。そして「斎」これは「いつき」、つまり身を清めることです。そして北斎は狂歌本や摺絵を描いていたころの画号が「宗理」です。「宗理」=「総理」です。

「総理」が「身を清める」ところで「反逆する」…。」

ふたご2  「それはつまりどういうことですか。」

ふたご1  「身を清めるところ、これは日本でいう銭湯です。反逆、つまりルールに従わないことです。ということは、

「小泉首相」が「銭湯」で「浴槽に入る前には身体を洗うというルールに従わない」。

つまり、

「小泉首相は銭湯で身体を洗わずに浴槽に入る!」キャー!!」

ふたご2  「アホかっ!

ふたご1  「シュレーダー首相の趣味の男湯盗撮のおかげで、ドイツは大きな外交的カードを手に入れたわけです。」

ふたご2  「そっちのほうが大問題やろ!」

ふたご1  「未認可の遺伝子操作されたジャガイモが混入したお菓子が回収されたりしてますが、こんな事件もあるそうです。」

ふたご2  「なんですか。」

ふたご1   「アメリカのフロリダ大学で遺伝子操作の実験台にされていた豚が盗まれて、ソーセージにされちゃったそうです。」

ふたご2  「えらいことすんなあ。」

ふたご1  「まあ食べた人に異常は今のところないらしいですが、大学で遺伝子操作実験された豚なんて、どういう実験をされたかわかりません。みんなも大学の実験室から盗んだ豚や魚をソーセージにして食べたりしないでください。」

ふたご2  「そらそうや。」

ふたご1  「でも生姜焼きなら大丈夫かもしれません。」

ふたご2  「なんで。」

ふたご1  「生姜が悪い遺伝子を消毒して。」

ふたご2  「できん。」

ふたご1  「あるいは東坡肉(とんぽーろ−)。老酒と中国四千年の歴史が遺伝子を消毒して。」

ふたご2  「できんというのに。」

ふたご1  「やっかいなものですね、遺伝子とは。」

ふたご2  「だから問題なんや。」

ふたご1  「ですからみなさんも、遺伝子操作のできる方以外は遺伝子実験された豚を盗んで食べないでくださいね!」

ふたご2  「そんな奴が豚盗んで食うな。」

ふたご1  「「猿の惑星」の監督、ティム・バートン監督ですが、「猿はこわい」そうです。」

ふたご2  「そら怖いかも知れんけどね。」

ふたご1  「そんなわけで監督は日本には来ません。日光から恐怖の軍団が襲いかかってきますからね。」

ふたご2  「反省。」

 

7月27日、ブルガリア国王シメオン2世ですが、ついに首相に就任。


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